田原総一朗「『旧3本の矢』の検証なき『総活躍』は政府の悪あがきだ」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「『旧3本の矢』の検証なき『総活躍』は政府の悪あがきだ」

連載「ギロン堂」

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「『旧3本の矢』の検証なき『総活躍』は政府の悪あがきだ」(※イメージ)

「『旧3本の矢』の検証なき『総活躍』は政府の悪あがきだ」(※イメージ)

 ジャーナリストの田原総一朗氏は、新たな看板政策として掲げる「一億総活躍社会」の前に安倍晋三首相には「旧3本の矢」の総括をしてほしいという。

*  *  *
「一億総活躍社会」

 安倍晋三首相が新しく政策の柱に据えたキャッチフレーズである。これが大変評判が悪い。だが、評判が悪いのは当たりまえで、私も、新聞で一目見ただけで気持ちが悪くなってしまった。

「一億総玉砕」「進め一億火の玉だ」

 戦時中の、それも戦況が悪化してから、政府の幹部たちが悪あがきをする中で連発したキャッチフレーズである。

 その担当相に起用されたのが加藤勝信前官房副長官だ。ぜひ加藤担当相自身に、こんな時代錯誤のキャッチフレーズを誰が考えたのかを聞いてみたい。

 このキャッチフレーズの下に、安倍首相は「新3本の矢」なるものを披露した。

[1]2020年ごろまでにGDP600兆円を達成させる

[2]希望出生率1.8の実現

[3]介護離職ゼロを目指す

 いずれも願わしい事柄なのだが、これらは目標ではあっても「矢」ではない。「矢」は、目標達成のための具体策でなくてはならないのだが、安倍首相の言葉からは、具体策らしきものがまったく感じられない。

 10月19日の毎日新聞は夕刊で「『新三本の矢』は中身空っぽ?」と、1ページ全体を使って報じた。

 私は、いきなり「新3本の矢」を否定するつもりはない。繰り返し記すが、いずれも願わしい目標である。だが、「新3本の矢」を点検する前に、旧3本の矢の成果をとらえなおしてみたい。


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