ヤクルト・バレンティン復帰は優勝争いに“悪影響”? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ヤクルト・バレンティン復帰は優勝争いに“悪影響”?

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
ヤクルトの2番打者・川端。打率3割3分5厘は、3番・山田を上回る=9月7日次点 (c)朝日新聞社 

ヤクルトの2番打者・川端。打率3割3分5厘は、3番・山田を上回る=9月7日次点 (c)朝日新聞社 

 東京ヤクルトスワローズの好調が続いている。西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、好調の要因は打順にあるとこう分析する。

*  *  *
 9月に入っての天候不順で、試合中止が増えている。セ・リーグの優勝争いは、久々に10月までもつれていきそうだ。

 2年連続で最下位だったヤクルトがしっかりと優勝争いの輪に入っている。その中心にいる山田は打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーを確実なものとした。楽天の松井稼頭央も話していたけど、主に3番を務めながらの30盗塁は本当に素晴らしい。4番にはセの打点王を争う畠山がいる。長打の可能性を持つ4番打者の前で、盗塁でアウトになるリスクを背負いながら、これだけ走れるのだから価値がある。

 ヤクルトの戦力を見ると、投手力は落ちる。1点を取って勝つ野球ではなく、2点、3点を取ることを念頭に戦う必要性がある。2番に首位打者の川端、3番に山田をはさんで、4番に畠山。真中監督の真意を直接聞いたわけではないけど、川端を2番に置いたのは大ヒットだ。

 もし出塁率の高い川端を1番にしたら、2番に入る選手は進塁打を意識してしまう。そうした制約のない1番打者に自分の打撃をさせ、次の川端でチャンス拡大をめざすという戦略だ。

 たとえば1番打者が出塁して無死一塁となった場面、二塁手か遊撃手のどちらかは盗塁を警戒して二塁ベース寄りに守る。2番の川端のヒットゾーンがおのずと広がるわけだ。次打者に山田が控えているから、川端とはストライクゾーンで勝負せざるを得ない。


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