1日の定例会で、司組長が残った組長たちに配った書面を入手した。山口組の先代組長が眠る霊園に参拝したという書き出しで、

≪かつて経験した事が無い重大なる局面を迎えており、我々にとっては最大の試練≫
≪今こそ一致団結して行動し、道なき道を切り開いて行かなくてはならないこの時期に、このような内紛をしている場合ではない≫

 と分裂騒動について、怒りをあらわにしているようだ。

 今後は、山口組と神戸山口組が一触即発の状態が続くようだ。「最初は静かだろうが、お互い切り崩し工作を展開。それで負けた側が暴発、抗争となる可能性は十分ある」(兵庫県警幹部)

 先の司組長の書面には、神戸山口組系の若い組長から山口組に残りたいとの問い合わせがあるとして、

≪寛容な気持ちで相談に乗ってあげて≫

 と「アメとムチ」をちらつかせる。しばらくは、緊張状態が続きそうだ。

週刊朝日 2015年9月18日号