「強い女性とは男のようにたくましいという先入観を変えたかったの。たくましさと女らしさを共有するフュリオサを演じたかった」
男性顔負けのスタントをこなす雄姿にフェミニスト映画という言葉を使った評論家もいたほどだ。
カンヌでは女性はイブニングドレス、男性はジャケットに蝶ネクタイという厳しい鉄則がある。
「シカリオ」で堂々FBIのスナイパーを演じたエミリー・ブラント。ヒールのかかとが低すぎるという理由で女性客が入場を拒否された話を聞き、会見の場でこう怒りをあらわにした。
「2015年という時代にそんなことがあるなんて信じられない。フラットは認められるべき、個人的にはスニーカーを履きたいくらいよ」
これを機にハイヒール論に火が付いた。
イタリア映画「YOUTH」に82歳ながら主演した英国ベテラン俳優マイケル・ケインは豪快なユーモアを交え、こう語った。
「なぜ年寄りの役を演じる気になったかといえば、この年になってくる役は2種類だけだから。死人の役と年寄りの役。だから後者を選んだんだ」
会見会場は大爆笑だった。
ドキュメンタリー「スティーヴ・マックイーン ザ・マン&ル・マン」のためにカンヌ入りした息子のチャド・マックイーン。
プロのレーサーもやっていたほどスピード狂だった父の車収集癖についてこう暴露した。
「スポーツカーに飽きた父はオートバイに乗り換えた。残したオートバイは180台、手入れが大変だったので手放すしかなかった。父が車好きだったせいで、6歳のころにはエンジンの音を聞いただけで車名を言い当てられたものだよ」
あなたは、どの映画を見ますか?
※週刊朝日 2015年6月5日号