日本の財政赤字を解消する「インフレタックス」って何? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本の財政赤字を解消する「インフレタックス」って何?

連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」

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2015年度当初予算が成立し、各党へのあいさつに向かう安倍晋三首相と麻生太郎財務相 (c)朝日新聞社 

2015年度当初予算が成立し、各党へのあいさつに向かう安倍晋三首相と麻生太郎財務相 (c)朝日新聞社 

“伝説のディーラー”と呼ばれモルガン銀行東京支店長などを務めた藤巻健史氏。日本の財政を健全化するには、インフレタックスによる政府債務の圧縮が必要だという。

*  *  *
 1999年前半のことだったと思うが、私は出席していなかった講演会で、榊原英資大蔵省財務官(当時)が、「98年12月以降、『国債の需給』をはやしたてるオオカミ少年がいる」とおっしゃったとき、参加者の多数がクスッと笑い、講演会後に「ありゃ、フジマキのことだ」と確認し合った、という報告を部下から受けたことがある。

 私がモルガン銀行の支店長をしていたときの話だ。ただ私は「それは私のことではない。私のことなら『オオカミ少年』ではなく『オオカミおじさん』とおっしゃったはずだ」とうそぶいていた。

★   ★
 4月16日付の日本経済新聞「大機小機」に「市場関係者の間では、インフレによる政府債務の圧縮である『インフレタックス』論がささやかれ始めた」とあった。がっかり、がっくりした。このコラムを読んでくださっている方は、私が数年前から「インフレタックス」論を主張していたのをご存じだろう。

 それなのに、「市場関係者の間でささやかれ始めた」とあるのだ。私はもう市場関係者のうちには入っていないのか? それとも無視されているのか? 現役時代は、少なくとも市場関係者に、多少なりとも影響力があったと自負しているのだが(涙)。市場関係者にオオカミ少年と揶揄(やゆ)されていたことが懐かしい。


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