本誌連載の「おすすめアプリ生活」で今週、ライターの小幡恵が推薦するのは「みんなの脳トレ~脳年齢がわかる脳トレ、脳の若返りドリル」。似たアプリが溢れるなか、一押しする理由とは?

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 東北大学の川島隆太教授が監修して一世を風靡したニンテンドーDSの「脳を鍛える大人のDSトレーニング」シリーズは、ゲームそのものの面白さに加えて、タッチペンを使った気軽さと操作感の快適さ、「脳年齢」が即座に表示される面白さで大ヒットとなった。

 これをきっかけに、同種のゲームソフトがたくさん作られている。スマホでも無料のアプリが大量に! あれこれ試した結果、一番楽しかったのがこのアプリ。

 ・観察力(ランダムに並ぶ1~25の数字を順番にタッチ)
 ・記憶力(数字カードの神経衰弱ゲーム)
 ・判断力(色名を表す漢字の「文字の色」を判断する) 
 ・直感力(指定された秒数と感じたところでタッチ)
 ・計算力(2桁の四則計算)
・反応力(後出しジャンケンゲーム)  

 それぞれにトライすることもできるが、「総合テスト」を選ぶとすべての「力」に関する問題が順に出題されて、最終的な脳年齢が表示される。58歳の私が大苦戦したのは計算力。「繰り下がりのある引き算」と「2桁の掛け算」が出てくるとピタッと手が止まっちゃうのだ。

 とはいうものの、ほかのゲームはなかなか優秀だったらしく、初挑戦で脳年齢は41歳。引き算の暗算が苦手だったのは今に始まったことではない。

 ときどき苦手な「計算力」だけちょっと練習したりしているが、ストイックに不得手な分野にトライしてストレスをためるより、得意分野を何度もやって点数を伸ばすほうがずっと楽しいので、あんまり真剣に取り組まないように!

 ほかに同種のゲームはたくさんある。あれこれ探してちょっとずつ遊ぶ、という好奇心こそ「脳トレ」になる、と私は思います。とか言いながらしつこく挑戦した結果、現在の脳年齢は32歳です!

週刊朝日  2014年12月12日号