2014年上期・著名人の弔辞 工藤静香おニャン子時代からの“恩師”へ「一生忘れない」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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2014年上期・著名人の弔辞 工藤静香おニャン子時代からの“恩師”へ「一生忘れない」

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工藤静香さん(歌手) (c)朝日新聞社 

工藤静香さん(歌手) (c)朝日新聞社 

 著名人たちによる、故人への思いが詰めこまれた弔辞やメッセージをご紹介したい。初盆を迎える故人への追悼の思いを込めて。

 歌手の工藤静香さんから音楽プロデューサー・渡邉有三さんへのメッセージは……。

*  *  *
■渡邉有三さん(音楽プロデューサー、元ザ・ランチャーズ)葬儀・告別式で
2014年1月8日
寛永寺(東京都台東区)
工藤静香さん(歌手)

 おニャン子クラブ、うしろ髪ひかれ隊、そしてソロデビューを通して、次々と素敵な曲をいただきました。

「恋一夜」という曲のレコーディングのときには、サビの部分があんまり高くて苦しかったので「キーを下げられないか」とお願いしました。そうしたら有三さんが、「俺は静香の苦しそうな高音が好きだから、下げないで頑張って歌って」と言いました。それ以来、今もキーは下げずに、有三さんが好きだと言ってくれたキーで歌っているんです。

 ここ1年前くらいまでは、「本当は冗談だよ」なんて言うのかと思うくらい元気で、笑いながら一緒に話したり、一緒に食べたりしていました。そして毎年来てくれる私のクリスマスディナーショーに、去年は車いすでも参加したいと12月の初めに連絡がありました。でも当日24日、病室から「ほんとは行きたいけど無理なんだ」と小さな声で、電話をわざわざかけてくれました。

 すべて仕事を終えた12月30日、少し覚悟をして病室に会いに行きました。私の顔を見るなり「座って座って」と有三さんの隣に座らせてくれました。二人きりになれた時、私はなぜか有三さんに「いろいろなこと、全部大丈夫?」と聞きました。そうしたら「うん、全部終わったよ。ほっとした」とにっこりとほほ笑んでいました。

 最後に1時間以上話す時間をくださった神様にとても感謝しています。私の歌手人生をスタートさせてくれた渡邉有三さんをもちろん一生忘れません。そして有三さんがプロデュースしてくれた歌を一生大切に歌って、また有三さんのところに届けたいと思います。本当にありがとうございました。(抜粋)

わたなべ・ゆうぞう 2014年1月2日死去。享年64

週刊朝日  2014年8月22日号


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