財政赤字が続くのは「実力以上に強い円のせい」? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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財政赤字が続くのは「実力以上に強い円のせい」?

連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」

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日本とドイツの財政状況は雲泥の差だ (c)朝日新聞社 

日本とドイツの財政状況は雲泥の差だ (c)朝日新聞社 

“伝説のディーラー”と呼ばれた藤巻健史氏は、なぜ日本の財政赤字が続くのかについて持論を展開する。

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 先日、眼鏡を予備のものに変えたのに、気がついてくれたのは秘書のアベだけだった。長男ケンタも家内アヤコも気がつかない。「ま~そんなものだよな~」とがっかりしていたら、次男ヒロシが下宿から帰ってきた。

 センスにうるさいヒロシなら気づくだろうと思ったのに気がつかない。それどころか、ヒロシはアヤコの指の骨折の仰々しい包帯にも気がつかなかったのだ。心優しいヒロシだから、今までの経験からして、家に入るなり「え、お母さんどうしたの?」と聞くはずなのに、だ。

 何かおかしい、と思って聞いたら、「あ、最近は包帯があまりにも日常になってしまったんで気がつかなかったよ。ごめん、ごめん」と。ヒロシは研修医を終え、4月から形成外科に入局したのだ。骨折の包帯姿は、仕事場であまりに日常的だったのだ。本来なら、大事件なんだけど。

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 日本は20年以上、膨大な赤字を垂れ流している。そのせいか、それが日常になってしまい、国民も政治家もなんとも思わない。

 私が「財政破綻を避けて今までの歳出をキープしたいなら明日から消費税率は40%だ」と言うと、過激だと非難される。収入の2倍を毎年使っているのに「大丈夫だ」と言うほうが私にはよほど過激思想に思えるのだが。ちなみに財務相の諮問機関である「財政制度等審議会」も「2021年度までに単年度の予算を黒字化するためには、消費税増税のみに頼るのなら消費税率を30%にすることが必要」と言っている。これは極めて楽観的な前提に立っての話である。


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