妊娠時だけでなく認知症予防にも? 「葉酸」の効果 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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妊娠時だけでなく認知症予防にも? 「葉酸」の効果

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週刊朝日#健康

 今回、取材で新たにわかったのは、葉酸の認知症予防効果だ。

 葉酸はビタミンB群の一種で、ほうれん草やアスパラガス、枝豆、海苔、緑茶などに多く含まれている。人間のDNAをつくるために必要な栄養素で、厚生労働省は妊娠期間での多めの摂取を推奨している。

 女子栄養大学副学長・栄養科学研究所(埼玉県坂戸市)所長の香川靖雄氏は、認知症に対する葉酸の効果をこう解説する。

「アルツハイマー型認知症では、脳にタウやアミロイドβなどのタンパクが蓄積することがわかっています。葉酸にはアミロイドβの元となる遺伝子が現れるのを抑える働きや、脳の神経細胞や血管にダメージを与えるホモシステインという悪玉アミノ酸を減らす働きが認められています」

 世界的な報告では、地中海食(果物、黄色野菜、穀物、豆類をとり、オリーブオイルを使用。魚を食べ、肉や卵は少量という地中海周辺地域の伝統食)が認知症予防に有効とされている。その鍵を握る栄養素が、DHAやEPA、そして葉酸だと香川氏は言う。

「スペインの地中海地域に住む人は黄色野菜をよく食べるため、食事でおよそ500(マイクログラム、以下同)の葉酸をとっているという報告があります。日本人の葉酸の推奨量(日本人の食事摂取基準)は240ですから、倍ぐらい違います」(香川氏)

 葉酸が認知症予防に貢献することを示す、こんな研究もある。

 一つは、2005年にアメリカから報告されたもので、高齢者321人を対象に、3年間にわたって葉酸の摂取量を調査。試験開始時と3年後に認知機能テストを実施したところ、葉酸の摂取量が339以下の人はテストの結果が低下したが、523以上の人はむしろ良くなっていた。


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