東尾修 サッカー日本代表惨敗と西武・伊原監督休養に持論展開 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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東尾修 サッカー日本代表惨敗と西武・伊原監督休養に持論展開

連載「ときどきビーンボール」

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 惨敗に終わったサッカーワールドカップ日本代表。西武元監督の東尾修氏は、世界で勝つために必要なことをこう語る。

*  *  *
 サッカーのワールドカップ、日本代表は残念というか、もっとやれると誰もが信じていたと思う。でも、どうだろう。実際はゴール前での決定力だったり、フィジカルの強さだったり、試合の運び方だったり、正直言って世界とはまだ差がある。普段からサッカーを見ているわけではない私でも感じたのだから、サッカー好きのファンなら、もっとシビアに差を痛感しているんじゃないかな。

「日本らしいサッカー」という言葉がよく話題に出ていたけど、実際はどうなのだろうね。伝統というものは、4年間やそこらで築けるものではない。10年、20年、それ以上かかることもある。ただ、今後につなげるという意味で、惨敗に終わった今こそ、サッカー界の全員で考えるべきものだと思う。良いものは継承し、悪い部分を修正していく。良い部分が根っこをはやし、幹が太くなったものが年月をかけて、伝統や歴史になると思うからね。

 西武ライオンズについて考える。今年は渡辺久信監督から伊原春樹監督にスイッチしたが、わずか半年で伊原監督が休養に入ってしまった。監督それぞれに色がある。渡辺監督にないものを伊原監督に求めるのも分かる。だが、現場の選手にマッチした形で良い点をどこまで継承していたか。

 それは監督自身ではなく、フロントの責任が大きいよ。選手の長所と補強ポイントを明確にし、新監督に意見をしたか。逆に監督の要望をフロントは真剣にかなえる努力をしたか。その検証すら放棄したら、この半年はただ黒星を積み上げただけの時間の無駄になる。空白を埋めて、立て直す作業というものは、失った時間と同等以上のエネルギーがかかる。


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