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物忘れと認知症の違いは? 認知症の基礎知識

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 認知症で行方不明になる人が全国で問題になる中、認知症の予防、地域で安心して暮らせるコミュニティーづくりが急ピッチで行われている。そもそも認知症とはどんな病気なのか。群馬大学大学院保健学研究科教授の山口晴保氏に聞いた。

Q1 認知症とはどのような病気ですか。

 認知症は大脳がつかさどる認知機能が低下する病気です。認知機能とは、「見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触る」などの五感を通して脳に入る情報から、自分の置かれている状況を認識したり、言葉を自由に操ったり、計算するなど知的機能を総称する概念です。この認知機能が低下して、人の手助けなしでは生活できないレベルにまで、生活力が失われる状態になることを「認知症」と言います。

Q2 自然な「物忘れ」と認知症の「物忘れ」はどこが違いますか。

 認知症の症状の一つに「物忘れ」がありますが、誰でも加齢に伴い記憶力は少しずつ悪くなります。「具体的な内容を忘れる」のは、自然な物忘れ、「出来事そのものを忘れる」のは、アルツハイマー型認知症による記憶障害という違いで比較できます。例えば、冷蔵庫を開けて消費期限が切れたお肉が出てきたら、「1週間前に買っておいたのを忘れた」と気がつくのは自然な物忘れ。「誰が買ったのか」と、自分が買ったことを忘れていたらアルツハイマー型認知症の疑いがあります。


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