上戸彩が「テルマエ・ロマエ」出演で悩んだこと 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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上戸彩が「テルマエ・ロマエ」出演で悩んだこと

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 映画「テルマエ・ロマエII」でヒロイン役としてパワーアップした姿を見せている女優・上戸彩。

 20歳になるまでは、芸能活動をやっている自分のことが、ずっと好きになれなかったという。

「女優というお仕事をしているときは、“役”に身を扮して、見ている人をだましているような感覚だったんです。だから20歳までは、“保育士になりたい!”ってあちこちで宣言していました。でも、20歳になったときに、ようやく人に求められることのありがたさを感じるようになって。そこから、“女優”という仕事にちゃんと向き合っていこうと決めました」

 一時期は“売れっ子”として、ドラマやCMで彼女の顔を見ない日はなかった。それがいつの間にか、女性の持つ芯の強さ、哀しみや翳(かげ)りを演じられる女優になった。25歳になった頃から、作品に対していろいろと打ち合わせを重ね、相談するようになったことで、「自分がやりたいと思ってやった作品は、こんなにも自分の身になるものなんだ」と実感したのだそうだ。

 そんな彼女が、最初に自分で出演を決めた映画が、「テルマエ・ロマエ」だった。とはいえ、出演を決めるまでには紆余曲折があったのも事実だ。久しぶりの映画作品に対する戸惑い。期待に応えられるのかという不安。さらに、最後のシーンで上戸さん演じる山越真実の涙に感情移入できないことも含め、監督に、「自信がないんです」とありのままの気持ちを伝えた。

「そうしたら、監督が『僕を信じてください。一緒にイタリアに来てください』って。その気持ちがすごく嬉しかったんです。北村一輝さんに相談したときは、『悩む意味がわかんない』って言われてしまいました(笑)。そうだよな、相手は阿部(寛)さんだし、大船に乗った気持ちでやればいいんだ、って思って。お引き受けしたら、まさかの大ヒットで(笑)」

 今は、役者という仕事が本当に素敵なものだと思えるのだという。

「やっと気持ちに余裕が出てきたのかな。それまでは、周りのスタッフの人たちや、応援してくれる人たちへの恩返しだと思って仕事をしていたんです。周りの人たちの笑顔を見てはじめて、『やってよかった』って思うことも多かったし。でも、今はすべて自分のためにやっているし、お芝居をすることが心から楽しいって思えるんです」

 心境の変化について語るときも微笑みを絶やさず、これまで続けられたのは周りの人たちのおかげだと、常に周囲への感謝の気持ちを忘れない。若いのにかなりの“気配りの人”である。

「自分が不機嫌だったり、体調悪かったり、悲しい顔をしていたら、それは自分の足を引っ張ることになると思うんです。だって、気を使われちゃうじゃないですか。私、人に気を使われるのがすごく苦手で。私がちょっと無理をしてでも、みんなにフワフワしてもらっていたほうがいいです。あ、でも『テルマエ・ロマエII』の撮影現場は、“大ヒットするってこういうことなんだ”って実感できるほど、現場のエネルギーがすごくて。私自身が、フワフワ楽しんでましたけど(笑)」

週刊朝日  2014年5月2日号


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