成人の推定患者数271万人、中高生で51万8000人も存在するネット依存。インターネットをしないとイライラする、やめようと思ってもやめられない、などの症状で、程度によっては日常生活にも支障をきたす。

 パソコンや携帯電話・スマートフォン(スマホ)などIT機器が普及し、インターネットがどこでも使える今、自身がネット依存に陥っていないか、下記8つの質問で確認してみよう。

1.あなたは、自分がネットに心を奪われていると感じていますか。つまり、直前にオンラインでしていたことを考えたり、次のオンラインセッションをワクワクして待っていたりするようなことです。

2.満足を得るためには、ネットを使っている時間をだんだん長くしていかなければならないと感じていますか。

3.ネット使用時間を制御したり、時間を減らしたり、完全にやめようとしたけれども、うまくいかなかったことが何度もありましたか。

4.ネット使用時間をひかえようとしたり、完全にやめようとすると、落ち着かなくなったり、機嫌が悪くなったり、気持ちが沈んだり、またはイライラしますか。

5.はじめに考えていたよりも、長い時間オンラインですごしてしまいますか。

6.ネットのために、大切な人間関係、仕事、勉強や出世の機会を失いそうになったことがありますか。

7.ネットへのはまり具合を隠すために、家族、治療者や他の人たちに対して、嘘をついたことがありますか。

8.問題からのがれるため、または、嫌な気分から解放される方法としてネットを使いますか。嫌な気分とは、たとえば、無気力、罪悪感、不安、落ち込みなどです。

 チェックが5つ以上あれば、ネット依存が強く疑われるので、治療に取り組む医療機関を訪れよう。

週刊朝日  2014年4月25日号より抜粋