酒で肝臓がやられないために 「やっかいな」飲酒タイプは要注意 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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酒で肝臓がやられないために 「やっかいな」飲酒タイプは要注意

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週刊朝日#健康

 女流棋士の林葉直子さんがアルコールによる重度の肝硬変を患っていることを告白した。女性は男性に比べてアルコールの分解能力が低いため、気つけなければならない部分も多い。栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅(たけし)医師に話を聞いた。

*  *  *
 女性の肝臓の重さは成人で約1200グラムなのに対し、男性は1400グラムほど。女性の肝臓は男性より小さいぶん、アルコールの分解能力は低くなります。とくに更年期以降は肝臓を守る働きのある女性ホルモンの分泌が低下するため、要注意です。

 とはいえ肝臓は強い臓器で、再生能力も高い。少々飲みすぎたぐらいでは、ダメージは受けません。では、何がいけないか。

「自分の適量を知らないで飲む」「ストレス発散のために飲む」「食べないで飲む・食べると飲み過ぎる」のがよくないんです。

 まず「適量」ですが、酒に強い弱いを決めるのは、その人の持つアルコール分解酵素の能力です。生まれ持った先天的なものと、飲み続けることで獲得する後天的なものがあります。日本人の場合、酒に強いタイプが56%、あまり強くないタイプが40%、まったく飲めないタイプが4%です。

 酒に強いタイプは、けっこうな量(1日にワイン2本など)のアルコールを飲めてしまいます。一方で、まったく飲めない人はアルコールを口にする機会がほとんどありません。いずれのタイプもアルコール性の肝障害は起こりにくい。やっかいなのは、あまり強くないタイプ。そこそこ飲めるし、飲み続けると次第にお酒に強くなるので、つい飲みすぎてしまいます。

 次に「ストレス」です。ストレスを感じると活性酵素が発生し、肝臓を攻撃します。「やけ酒」はどうしても飲酒量が増えがちです。

 最後に「栄養」です。肝臓を再生させるためには、十分なたんぱく質と、細胞膜を作るコレステロールが必要。酒席では豆腐や鶏肉、卵などのたんぱく質を多めに摂りましょう。食べすぎたり、糖質を摂りすぎたりして肝臓に脂肪がたまる脂肪肝になると、血液がドロドロになり、肝臓まで栄養が行き渡りません。

 自身の適量を知り、仲間と楽しいお酒を飲む。つまみには、タンパク質が多く含まれる料理を。同時に、健康診断で肝臓の状況も知っておく。これが肝臓の健康を守りつつ、お酒を楽しむポイントです。

週刊朝日  2014年3月21日号


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