東京都知事選で家入一真氏を応援した堀江貴文氏。その理由はこのようなものだったという。
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この原稿を書いている時点では東京都知事選の結果はまだわかっていない。各者選挙戦を戦っている最中である。それを前提に記事を書いてみようと思う。
東京地検特捜部が徳洲会事件を摘発したおかげでその余波をくらって猪瀬知事が辞任することになり、今回の選挙戦が始まったわけだが、正直、まあ余計なことをしてくれたもんだ。
猪瀬前知事も脇が甘かったといえばその通りだが、石原元知事みたいにスルーする能力があったら辞任しないで済んだのに、と後の祭りで悔やんでも仕方ない。
それにしても当初の立候補メンバーの平均年齢の高さといったらなかった。都知事選は圧倒的に知名度が優先される選挙だ。かの有名な経営コンサルタントの大前研一氏も青島幸男氏(意地悪ばあさん)に惨敗してしまった。いくら自民党などの既成政党が大物を担いだところで知名度には勝てないのである。
しかも、その知名度ある候補が一般受けしそうなワン・イシュー選挙にしてしまったら絶対に勝ち目はない。その点では舛添要一氏、細川護煕氏が頭ひとつ抜けているのは間違いないが、圧倒的な知名度があるわけではない。
圧倒的に知名度がある人が今回は残念ながら出てこなかった。以前、立候補した東国原氏とは告示日の数日前にトークライブをしたのだが、衆議院議員をやめてやっと自由の身になったのでしばらく政治家をお休みしたいみたいな感じだった。
それだけ大変な仕事とも言える。選挙戦自体は一回やってみると、その面白さがわかるのだが、そこまでに至る気持ちにもっていくのが難しい。だから職業政治家みたいな人たちばかりが立候補してしまうのが欠点なわけだ。
この高齢化現象はなんとかしないと東京がもったいない。せっかく世界でも有数の人口を抱え、住みやすく、ご飯もおいしくて、何でもそろっている街なのだから。これからグローバル化でメガロポリス間競争の時代に非常にいいポジションにつけているし、しかもオリンピックの開催まで決まっているのである。
せっかくだったら若くてイキのいい人が立候補して当選してほしいと思ったのだ。私が家入一真候補に供託金を貸した理由である。
最初、泡沫候補扱いされていたけど、ネットでボランティア募集してクラウドファンディングして、ポスターもかなりの所に貼れていたし、選挙カーまでレンタルできた。渋谷駅前で大規模な集会をすることもできたし、対立候補の細川護煕候補にツイキャスを教えたりする姿に微笑ましいものがあった。
また期日前投票祭りをネットで展開し、多くの有権者が期日前投票を行って前回選挙の10倍以上も投票されたらしい。20、30代の投票率も上がったのではないか。そういう意味ではやっとネット選挙らしくなってきたとも言える。
さらに進んで、民主主義2.0とも言えるネット投票や、その先のそれぞれの案件ごとにリアルタイムで政策を皆が決定していく時代なんかを見てみたい。新知事にはそんな期待をしている。
※週刊朝日 2014年2月21日号