人気脚本家の作品が並ぶ冬ドラマ。おすすめ作品について、ドラマフリークの週刊誌記者たちが語り合った。

*  *  *

D(ドラマ評論家):気になるのは「緊急取調室」(初回は9日、テレビ朝日系・木曜夜9時~)です。取調室というだけに、ディスカッションドラマになるんじゃないかな。

A(週刊誌芸能担当):天海祐希主演で、彼女が「落としのプロ」に挑戦するという。犯人と取調官、役者同士の丁々発止のやりとりに期待ですね。

D:脚本は「白い巨塔」などの代表作がある井上由美子さん。役者のポテンシャルをどれだけ引き出してくれるかが楽しみです。

B(女性週刊誌記者):イケメンをそろえたキャストで女性人気を集めそうなのは、向井理と綾野剛コンビの「S-最後の警官-」(初回は12日夜8時54分~、TBS系・日曜夜9時~)ですね。脇には大森南朋や平山浩行、池内博之という渋好みの女性の心もひきつける全方位シフト。

A:脚本は古家和尚さん。「LIAR GAME」や「ガリレオ」など、ヒットドラマを手がけた人です。フジテレビを中心に活躍してきたんだけど、今回がTBSに初進出になるのかな。

D:日本のテレビドラマでアクションものって、あまり成功したためしがないから、見ものだね。

B:私はこの作品を「ブロマンス」ドラマとして期待しています。「ブロスロマンス」とか「ブラザーロマンス」とか言われている、男同士の、友情という言葉では言い尽くせないほど深いきずなを描いた作品。

A:昔の「相棒」的な。映画「テッド」も「ブロマンス」作品として成功したって言われてましたよね。

B:「シャーロック」や「スーパーナチュラル」など海外ドラマではすでに人気が確立した分野です。

C(週刊テレビ誌記者):Bさんって腐女子?

B:ばれちゃいましたか。骨太に作れば作るほど腐女子が萌えるドラマとして成功率は高くなると思います。「S-最後の警官-」のヒロインは吹石一恵や土屋アンナと女性の反感を買いにくい配役なので、思い切り萌えられそう(笑)。

週刊朝日 2014年1月17日号