政界再編のキーマンである日本維新の会国会議員団幹事長の松野頼久氏、新党代表の江田憲司氏、民主党前幹事長の細野豪志氏が、本誌年末名物「永田町闇鍋」で本音を語り尽くした。
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松野:絶好のタイミングで3人集まっての闇鍋となったけど、まずは江田さん。みんなの党から13人を連れて新党発足ですね。
細野:人数を聞いた時はビックリしました。よく集まりましたね。
江田:「(他党から)人を貸そうか?」なんて言われましたね(笑)。
松野:実際のところ、渡辺喜美代表との仲はどうだったの?
江田:いきなりそれですか(笑)。正直に言うと、お互いドライなんですよ。無駄なことはしない。夜はベタベタ付き合わない。それでうまくやっていました。当初は。でも、7月の参院選後に議員が36人にまで増えた。優秀な人がたくさんいるから、株式会社化してつかさつかさで力を発揮しないといけないのに、渡辺さんは「個人商店」を続けたかった。すれ違いが生じていったのは確かです。
松野:参院選といえば投票日にこの3人で集まっていたのが、渡辺代表から目を付けられるようになったきっかけでしたね。
江田:誰が漏らしたかは知らないけど、報道でバレてしまった。でもいいんですけどね。別に。
細野:後ろめたい話をした訳ではないですからね。しかもコーヒーを飲みながら、わずか30分ほど。
江田:あの日は自民党圧勝の流れの中で、幹事長同士集まって、今後の国会運営どうしていこうか、という話ですよ。それなのに代表に鬼の首を取ったように言われて、幹事長を外された。今日は番記者に“ヘム鍋”ですかって言われた(笑)。《注・3人は渡辺代表から「ヘム」(細野、江田、松野のそれぞれの頭文字H、E、M)と敵視されている》
松野:ヘムはよくないよ。なんか今日は吹っ切れていますねえ(笑)。新党名はどうするの? 「ビタミン党」とか「あなたの党」が出ていたけど。
江田:小野次郎さんでしょう。却下ですよ。18日には発表します。
松野:新党の資金面はどうするのですか。
江田:私もこれでも色々な人間関係を作ってきたし、それくらいの甲斐性はあるつもりです。今は新党を作るのに、10億~20億円という大金がいる時代じゃない。
※週刊朝日 2013年12月27日号