家族連れでにぎわう湾岸エリアのマンション (c)朝日新聞社 @@写禁
家族連れでにぎわう湾岸エリアのマンション (c)朝日新聞社 @@写禁

 都心の一等地を中心に中古マンションの価格が上がり始めている。早くも「バブル」が育ちつつあるようだ。しかし、マンションを買うなら価格が上がりきってからでは遅い。とはいえ、焦って買い急いでは物件を見誤って大損する可能性もある。

「マンション購入の際に最も重視すべきは、そのマンションを将来、どのくらいの価格で売ることができるかという資産価値です。人生は何が起こるかわかりません。結婚や転勤、子育て、親の介護など、いざという時に高く売れる物件を選ぶことは、リスクを回避するという意味でも大切です」(不動産調査会社・東京カンテイの中山登志朗・上席主任研究員)

 一般的に、マンションは建ってから時間がたつほど資産価値を下げてしまうものだが、なかには10年後に新築時よりも価値を上げている駅がある。

 例えば、六本木、恵比寿、白金高輪、広尾など、交通利便性が高く、生活環境も整っている超都心エリアに位置する駅などがそうだ。住宅ジャーナリストの櫻井幸雄氏は、こうしたエリアの資産価値について、こう分析する。

「例えば白金高輪では、05年に建設された駅直結のタワーマンションが完成当時よりも2割程度、価格を上げています。こうしたブランドエリアは、全国的に知名度が高いことから付加価値が大きい。今後も順調に値上がりを続けるでしょう」

週刊朝日  2013年11月15日号