海外ファンも獲得! 「日本の忍者」白井健三選手のすごさ 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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海外ファンも獲得! 「日本の忍者」白井健三選手のすごさ

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週刊朝日
「ひねり王子」白井健三さん (c)朝日新聞社 

「ひねり王子」白井健三さん (c)朝日新聞社 

 昨今の「王子」ばやりに食傷気味の方でも、こちらの「ひねり王子」なら納得ではないか。

 9月30日からベルギーで開催された体操の世界選手権で種目別のゆかで金メダルを獲得した神奈川の県立岸根高校に通う2年生、白井健三選手(17)。身長161センチ、体重50キロの体格は小柄とも評される。だが技の切れ味は、日本のエース内村航平(24)が大会前から、「ひねりすぎて気持ち悪い」「よい演技をされると、僕も勝てるかわからない」と逆説的な太鼓判を押していたほどだ。

 その実力は、いきなり大会初日の予選で発揮される。まず跳馬で「伸身ユルチェンコ3回ひねり」を成功。韓国の金熙勲(キムヒフン)選手も同じ技を決めたが、続くゆかでは「後方伸身宙返り4回ひねり」で難なくフィニッシュ。二つの新技について国際体操連盟の技術委員会が審査を行ったが、「ゆかの新技は完璧で疑問の余地がなかった」「4回ひねりは回転が鋭くて3回にしか見えなかった」などと絶賛。跳馬は「シライ/キム」に、ゆかは単独で「シライ」という命名が承認された。

「委員会の言うとおり、予選の演技は完璧だったと思います。見ている僕の血も沸き立ちました。会場を埋める多くの観客も『すごい奴が出てきたな』と、ざわめいている感じでしたね」

 成功の決定的瞬間を振り返るのは2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得した米田功氏(36)だ。

 米田氏がベルギー入りしたのは9月26日。翌日に行われた白井選手の練習を見たのだが、そのときに“異変”が起きたのだという。

「世界中の選手、関係者が100人はいたと思いますが、白井くんの演技が始まると全員が注目したんです。ビデオやスマホで撮影している人もいて、終わると拍手が起きました。既に海外勢も情報をキャッチしていたんですね」

 そして予選での圧倒的な演技に、新技命名のニュースが反響を呼び、白井選手の予選の演技を収録した動画は現在、再生回数が数十万回を超えている。サイトには視聴した外国人の「日本の忍者だ」といったコメントも見受けられた。

週刊朝日 2013年10月18日号


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