「あまちゃん」ソング ドラマが描く“日本のダサさ”に共感し誕生 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「あまちゃん」ソング ドラマが描く“日本のダサさ”に共感し誕生

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福島市内で「ええじゃないか音頭」の演奏を指導する大友さん(撮影/石野明子)

福島市内で「ええじゃないか音頭」の演奏を指導する大友さん(撮影/石野明子)

 サントラ盤CDの売り上げは3万枚を超え、社会現象にもなりつつあるNHK連続テレビ小説「あまちゃん」。おなじみとなったオープニングテーマを始め300を超す劇中曲を作り上げたのは音楽家の大友良英さん(54)だ。少年時代を福島で過ごし、東日本大震災後も「プロジェクトFUKUSHIMA!」にも賛同し活動を続ける大友さんに、「あまちゃん」の魅力と手掛けた音楽への思いを聞いた。

――自分の「地元」への思いが、「あまちゃん」の世界と重なり合ったと?

 そう、そう。宮藤(官九郎)さんのストーリーには、ずっと自分が考えてきた地方と中央の問題が書かれていた。方言だけでなく「ダサさ」への思いも。ユイ(橋本愛)は東京に憧れ、「ダサいものがイヤ」と言いながら、最高にダサくなる。それはいまの日本の姿そのものかも、って。1980年代に格好よくあらねばとバブル経済をつくったあげく、街には個性的なお店が減り、日本中チェーン店だらけ。ダサさを排除しようとした結果が、いまのなんかイケてない日本でしょ?

 同時に、大人になりきれず、母親にもなりきれていない女性が描かれていて、それっていまの40代、50代のリアルなわけで、小泉(今日子)さんが見事に演じてくれている。

――劇中曲を作る上でも、そんな共感がプラスになりましたか?

 もちろん。これが僕らのリアルなんだと思う。「あまちゃん」のために300曲以上作ったけど、とにかく楽しくて、楽しくて。ブルースにジャズ、ロックにワルツ……。「スナック梨明日(りあす)」のカラオケもすべてオリジナルですからね。宮藤さんの脚本は、小ネタが面白いし、テンポがいいなんてことにとどまらず、「ちゃんと問題に向き合っている」というのがすごい。しかも説教くさくないから、オレたちにとっても、ノッて曲作りができる。

 普通は劇中曲が目立つといけないんだけど、「あまちゃん」は、登場人物もセリフもとても濃いので、音楽も濃い目にして、番組を押したいなって。

週刊朝日 2013年8月30日号


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