「暇になりすぎると何もできなくなる」 その理由とは? 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「暇になりすぎると何もできなくなる」 その理由とは?

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イカとレモン、じゃがいもサラダ(レシピは週刊朝日8月16、23日合併号に掲載されています) (撮影/写真部・馬場岳人)

イカとレモン、じゃがいもサラダ(レシピは週刊朝日8月16、23日合併号に掲載されています) (撮影/写真部・馬場岳人)

 料理研究家の行正り香氏が、先輩から言われてうれしかった言葉について、こう話す。

*  *  *
 毎年、元同僚たちと旅館で鮎を楽しむお泊まり会を開いています。この会、私が会社に入って2年目に企画し、その後20年も続いています。子どもたちも赤ちゃんの頃から連れていっているので、私の同僚とも「お友だち」。毎年誰よりも、この夏の定例イベントを楽しみにしています。

 当時は今の私と同じような年齢であった先輩たちも、この秋には役職定年を迎えたり、希望退職したりと、第二の人生を始めかけています。20年前は仕事のグチであった会話も、今は「これからの長い人生をどうするか」という話題。一人の先輩から言われて嬉しかったのは、「行正と出会い、料理をするようになってよかった」というコトバでした。

 ベランダでバジルなどのハーブを育て、バジルパスタを作ったりしていると、けっこう楽しいものだと。人間、「暇になったら旅行をしよう、好きな本を読もう、友だちと飲みに行こう」などと思うものですが、実は暇になりすぎると何もできなくなります。それは脳が動くことを止めると、すべて同時にストップしてしまうからだと思います。だから多少時間がもったいないと思っても、植木に水をあげ、料理をしてお片づけをして、掃除をすることだって、大切なのです。そうして本を読む時間が少なくなるから、本を読みたいと思う。毎日リズミカルに生活をしていれば、体だって楽になるのです。私が会社を辞めて 「やったー!」と思ったのは1カ月だけ。それから先は、見に行く映画もなくなり、遊ぶ友だちもいなくて寂しいな、と感じました。何より、遊ぶにはお金がかかる!というわけで、私は、あまりお金がかからない最高のエンターテインメントとして、心から料理をおすすめします。できればベランダ菜園も。

 さて、夏にはさっぱりしたレモン風味のサラダを。自分で作ったハーブがあれば、すてきですね!

 今週のレシピ「イカとレモン、じゃがいもサラダ」は本誌で紹介しています。

週刊朝日  2013年8月16・23日号


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