カメラや赤外線、さらには超音波を駆使しているという衝突防止の機能を備えた「ぶつからないクルマ」。先陣を切ったのは、2009年に発売したスウェーデン・ボルボのSUV(スポーツ用多目的車)「XC60」だった。前方に障害物を感知すると完全に停止する「シティ・セーフティ」システムを搭載したのだ。これを皮切りに国内各社も、衝突を防止、または被害を軽減する新モデルを相次いで発売している。どんな車が「買い」なのか。モータージャーナリストの岡崎五朗氏にポイントを挙げてもらった。

(1)人を認識できるか
 最初に挙がるのは、人を認識できるかどうか。障害物は止まっているので発見は比較的たやすいが、対象が小さく、さらに予測できない動きをする人だと、そうもいかない。

 もっとも、ボルボはこれまで、ダミー人形のボブを使っていたが、最新システムでは、「ボブがそこにいるということだけでなく、ボブが人間でなく人形だ、ということまで判断してしまう」(岡崎氏)というレベルにまできているのも事実だ。

(2)高速道路で使えるか
 高速道路では一般道よりもスピードを上げて走っているため、障害物が急速に近づいてくる可能性がある。高速でも、障害物を認識し、ブレーキがしっかりかかってくれるかどうかは重要だ。

 本誌では、さらに三つのポイントを紹介しています。

週刊朝日 2013年2月8日号