11月14日の午後8時ごろ、強制わいせつの疑いで警視庁玉川署に現行犯逮捕されたのは、NHKニュース「おはよう日本」のキャスターで専任アナウンサーの森本健茂(たけしげ)容疑者(47)だった。

 犯行当日、森本容疑者は同僚らと午後から酒を飲んでいたという。かなり泥酔していたという森本容疑者は同僚らと別れた後、なぜか千葉県内にある自宅とは反対方向の東急田園都市線の下り電車に乗る。午後7時台で乗車率は100%以上、乗客同士の体が触れ合うほどの満員だった。

「渋谷駅を出てすぐ、森本容疑者は、女性の後ろから右手を衣服の中に差し入れ、さらに下着にも手を入れて11分間にわたって胸を触るなどしたようです。取り押さえられた際、女性の服をそのまま引っ張る格好になり、森本容疑者の手の中に女性のボタンが残されていた」(先の捜査関係者)

 女性は被害を受けている間、恐怖で身動きすることができなかったという。

 酒席を共にしたことがあるというNHK関係者は、「驚いたとしか言いようがない。楽しい酒を飲める人という印象で、酔いつぶれることもなかったのに」。

 一方でこんな証言もある。「気のおけない仲間内の飲みの場で酔いつぶれて、前後不覚に陥っていた。翌日、『前の日の記憶がまったくない』と話していた」(NHK職員)。

 16日には、証拠隠滅や逃亡の恐れがないことから処分保留で釈放されたが、局内の厳罰処分は避けられない情勢だという。

週刊朝日 2012年11月30日号