痛々しいコルセット姿で復帰したスギちゃん。“一発屋”の歴史に、新たな伝説を刻んだ (c)朝日新聞社
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痛々しいコルセット姿で復帰したスギちゃん。“一発屋”の歴史に、新たな伝説を刻んだ (c)朝日新聞社
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 テレビ朝日のバラエティー番組収録中に約10メートルの高さからプールに飛び込んで、胸椎を粉砕骨折したお笑い芸人スギちゃん(39)が9月26日、復帰会見を開いた。

 集まった報道陣は100人以上、所属するサンミュージックの相澤正久社長も同席という厚い待遇は、“一発屋”どころか紛れもない人気者。全治3カ月と言われるなか、1カ月弱で退院にこぎつけた。

「復帰したらすぐ、15メートルいってやろうと思ってます」などと終始笑顔のなごやかな会見だったが、体内にボルト3本を入れての早期復帰には悲壮感が漂う。ある芸能関係者が首を振る。

「所属事務所関係者は『色々あって会見を早くやらざるを得なかった』と口にしていました。テレ朝側の、局への責任追及をヒートアップさせたくないという意向を酌んだのでしょう」

 事故を受けて、テレ朝の早河洋社長は25日の定例会見で「バラエティー番組内で、高飛び込みは今後一切行わない」と発表したが、スギちゃんの復帰会見があったのはその翌日。しかも、退院したその足で、である。まだコルセットを巻いた状態の会見は、慌てた感がぬぐえない。

 もっとも、スギちゃんサイドにも事情があった。ある芸能事務所の社員が囁く。

「サンミュージックもいまや“一発屋”芸人だらけで、鳥居みゆきの単独ライブのチケットも売れ残るばかりとか。いくら稼ぎ頭のベッキーがいても、酒井法子の薬物問題で残った“借金”があるとも言われる。10月は番組改編期で、スギちゃんがウケている今のうちに、フル回転させる必要があるんです」

週刊朝日 2012年10月12日号