薬が効きづらいから治療が難しい「新型うつ病」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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薬が効きづらいから治療が難しい「新型うつ病」

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 趣味や遊びは楽しめても、仕事になると元気が出なくなる「新型うつ病」が最近取りざたされている。この新型うつ病の正しい診断、対処の難しさなどについて、日本うつ病学会前理事長で、防衛医科大学校病院長の野村総一郎医師に聞いた。

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 一般的にいわれている新型のうつ病は、仕事でのみ不調を訴え、自分を責めずに他人を責めるのが特徴とされています。しかし、これは新たなうつ病ではありません。以前からいわれている非定型うつ病などにもしばしば見られる症状です。

 周囲の人には一見わかりづらい症例であり、「都合のいい性格の人だ」と誤解を招く恐れがあります。うつ病の人に対する見方も変わり、中傷をこうむる恐れから注意を必要とします。

 新型と呼ばれるようになった背景には、日本人の国民性の変化があります。変わったのは病気ではなく、日本人のほうだというわけです。

 通常、うつ病には薬による治療が一般的で、約7割の効果が見込めました。一方で、正確な統計はありませんが、新型と呼ばれるうつ病には、ほとんどの場合、薬が効きません。そのため、より正しい診断が重要になってきます。診断基準はうつ病と同様です。国際的な統計基準であるWHOの「ICD-10」、米国精神医学会の「DSM-IV」が医学的な基準となります。また、気心の知れた関係性をかかりつけ医と築けなければ、本心を読み取れないこともあり、正しい診断はできません。

※週刊朝日 2012年8月10日号


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