弁当を前に4歳児が餓死? 立川母子孤立死の惨状 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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弁当を前に4歳児が餓死? 立川母子孤立死の惨状

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 1月分の家賃を引き落とせなかった管理会社が親族に連絡し、この親族が立川署に確認を依頼して、悲劇は世に知られることとなった。Yさんはフローリングの床に倒れ、Rくんはすぐそばのソファにうつぶせで息絶えていたという。

 司法解剖の結果、Yさんの死因はくも膜下出血だった。RくんはYさんが亡くなってからも、1週間から10日は生きていたようだ。死因は特定されていないが、衰弱死(=餓死)だとみられている。胃の中は空っぽで脱水状態。体重は4歳児平均の16.4キロを大きく下回る9キロしかなかった。オムツもかなり汚れていた。

 テーブルには弁当が置かれ、冷蔵庫には食べ物も飲み物もあった。だが、知的障害を伴う広汎性発達障害ゆえか、蓮くんは飲食物に手を付けず、外へ助けを求めることもなかった。

 広汎性発達障害は、コミュニケーションや社会性の獲得などに遅滞がみられる発達障害の一つで、自閉症やアスペルガー障害なども含まれる。他者とうまく意思疎通を図れず、行動へのこだわりや言葉の遅れ、感覚過敏などがある。Rくんは知的障害もあり、3歳児健診では「言葉の遅れ」が指摘されていた。

 事件後に、Rくんの死を「謎」だとする行政関係者もいたが、こうした事情を考えれば、Rくんが母親なしでは生きられない恐れがあることは、十分に想定された。

※週刊朝日 2012年7月27日号


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