柔道家・山下泰裕さん 自閉症の次男に「感謝している」と語る 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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柔道家・山下泰裕さん 自閉症の次男に「感謝している」と語る

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週刊朝日

 オリンピックの金メダル獲得に国民栄誉賞受賞......。柔道家の山下泰裕さんはさまざまな人との出会いを重ね、栄光の半生を歩んできた。恩師のほかにも、山下さんの人生に大きな影響を与えた人物がいる。それは、実の息子さんだそうだ。山下さんはこう語る。

*  *  *
 次男は自閉症なんです。その彼の存在は、私にとって非常に大きい。

 子供のころから体も大きく丈夫だった私は、幸いなことに、自分の努力がすべて成果につながった。その結果、私は、強者の立場からしかものが見られない人間になっていました。指導者時代、結果を出せない選手には「真剣にやったのか。お前の努力が足りないんじゃないか」と叱責ばかりしていました。

 ところが、その後、大学の監督を辞め、少し余裕ができて、次男と向き合い、痛感させられたんです。ハンディキャップを背負い、努力してもなかなか結果を出せない人がいる、という当たり前のことを。

 もしも、次男にハンディがなかったら、私は、今の私がもっともイヤだと考えるような、傲慢な人間になっていたと思います。だから、次男には本当に感謝しています。

※週刊朝日 2012年7月20日号


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