昔はおにぎりと弁当が中心だったが、最近は総菜も増えてきたコンビニ。料理研究家の行正り香氏は、料理を始めるのに、まず手軽なコンビニを利用してはどうかと提案する。

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 家で食事をするのに、全部が全部買ってきたものだと寂しいものですが、そんなときはちょっとした工夫で、"半手作りごはん"を作ることが可能です。例えば肉じゃがをカレーにしたり、ポテトサラダをパンに挟んでグリルサンドにしたり、焼き鳥を焼き鳥丼にしたり、コロッケをコロッケサンドにしたりすることもできます。パックから直接食べるのは寂しい気分がするかもしれませんが、5分で作ったカレーは、それはもう、スペシャルなおいしさ!(なんです、だまされたと思ってやってみてください)。

 料理を始めようと思うと、まず道具を揃えて、白米を炊いて、だしをとってみそ汁を作ろうと頑張りすぎてしまいますが、本当に初めて作るならば、今週ご紹介する「総菜肉じゃがカレー」くらいのカンタンなお料理から作っていただきたいです。ピアノを習うのに、最初からチャイコフスキーにいくのではなく、バイエルから始めるのと同じなんですよ。

 今週のレシピ「総菜肉じゃがカレー」は本誌で紹介しています。

※週刊朝日 2012年6月1日号