堀江貴文×東浩紀「若い強烈なリーダーいれば」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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堀江貴文×東浩紀「若い強烈なリーダーいれば」

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東 堀江さんの収監が決まって10日が過ぎました。ネット討論番組に出演している有識者たちは、「世の中の空気が堀江さんを有罪にした」と話していましたが、この空気の正体ってなんでしょうか。

堀江 検察が持つ正義感じゃないですか。それも歪(ゆが)んだ正義感。彼らは「若いうちから金儲けばかりを考えている堀江は極悪人だから、われわれが処罰しなければいけない」と本気で思っている。でも僕はお金を拝んだこともないし、拝金主義者でもない。

東 「空気が堀江さんを有罪にした」って本当にわかりにくいですよね。たとえば、米国では「オサマ・ビンラディンが死んだ。万歳!」で終わるじゃないですか。非常にわかりやすい。でも堀江さんの場合は敵の正体がなかなか見えてこない。こうなると第二の堀江さんを出さないために、何をすればいいのかも見えてこない。

堀江 まあ、「おおらか」になるってことじゃないですか。「あいつ若いのに成功しやがって」みたいな嫉妬を抱いても、人の足は引っ張らないとかね。

東 みんなそう言うんですよ。でもそれこそ不可能ですね。実際の日本は「出る杭を打つ」国なんですから。そういう空気があっても、検察が権力を行使できないようにする方法ってないんですか。

堀江 たとえば、米国では起訴陪審制度があります。陪審員が起訴するかどうかを決められる。つまり起訴が検察官によって独占されていないんです。日本の司法制度は他にもいろいろと変えるべきですが、大切なのは国民全員がゼロから司法制度の在り方を議論するというのが正論ですよね。

東 なるほど。確かに正論ですが、法律体系をガラリと変えるためには国家が転覆するくらいじゃないと不可能ですよね。

堀江 そうなんですよ。だから時間をかけて段階的に変えていくしかない。そうなると、やはり強烈なリーダーが必要になる。小泉純一郎元首相は強烈でしたけど、年をとりすぎていた。

東 たとえば、第2次世界大戦の後には公職追放があって、財閥も解体されて50代、60代の人たちが大勢いなくなった。その結果として経営者や政治家が若返った。そういうことをもう一度やるべきだということですか。

堀江 やるべきです。でも実際にはできない。だから現実的な手段として、既存の政治家はひとりも入れない政党を作るしかない。

東 でも、その人たちは選挙に勝てるでしょうか。確かに堀江さんのツイッターには、約70万人のフォロワーがいて、メルマガも1万人以上が購読しています。けれど世の中を変えることはできなかった。それは,大手既存メディアが堀江さんに好意的じゃないからですよね。

堀江 ただ、抹殺はされていません。先日、TBSのニュース番組に出演しましたが、実刑確定後にテレビの生番組に出演した事例ってほとんどないんじゃないですか。彼らも敵愾心(てきがいしん)だけではなくて、視聴率も気にしますからね。

東 社会に戻ってきたら、政治活動をやるおつもりですか。

堀江 まあ、僕自身がどこまでやるかはわからないですけどね。ただ次の総選挙で全選挙区に候補者を立てるというのは実現性が高いと思っています。風が吹けば当選しますよ。

東 風を吹かせて選挙に勝って、強力なリーダーシップを手に入れて国を変える。

堀江 そうです。前に大阪府知事の橋下徹さんと話したときは、実現性はあるなと思いましたね。少なくとも地方レベルでは権力を握れる。となれば、全国でもできなくはない。単純明快なマニフェストを作って、基本的に過去の職業政治家は入れない。無給にするけど、副業も認める。

東 なるほど。ただひとつ根本的な疑問があります。堀江さんは日本という国に痛めつけられて、不当に犯罪者の烙印を押されたと考えている。それなのにいまだに「日本を改革したい」と発信し続けているのはなぜですか?


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