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12日(木)頃からは日本列島に暖気が流れ込み、気温がグンと上がるでしょう。東京都心などで4月上旬並みの気温になる日も。ただ、週末は天気が西から下り坂で、14日(土)と15日(日)は広く雨が降るでしょう。積雪が多く残る所では雪解けが進みますので、雪崩や屋根からの落雪、土砂災害や道路の冠水にご注意ください。

週後半は気温上昇 土日は広く雨

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9日(月)成人の日は北海道付近を低気圧が通過し、本州付近を低気圧から延びる前線が通過するでしょう。その後、一時的に冬型の気圧配置になる予想です。北海道と本州の日本海側を中心に雪や雨が降るでしょう。

11日(水)から12日(木)にかけては本州付近は高気圧に覆われる見込みです。日本海側も穏やかに晴れる所が多い見込みです。

13日(金)以降は前線が本州付近に延びてくるでしょう。西から天気が下り坂で、14日(土)から15日(日)は広く天気が崩れる予想です。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、雪ではなく雨が降る所が多いでしょう。

12日(木)頃からは日本列島に暖気が入るため、高温傾向になりそうです。最高気温・最低気温ともに平年より高い所が多くなるでしょう。最高気温は北海道でも5℃くらい、東北や北陸は10℃以上になりそうです。関東から九州は15℃以上の所が多く、東京都心では15日(日)は17℃と4月上旬並みでしょう。季節が急に進みそうです。

ただ、この暖かさは一時的です。16日(月)以降は寒気が流れ込み、厳しい寒さになるでしょう。

融雪災害に注意

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きょう8日(日)現在、新潟県から北海道では日本海側を中心に積雪が平年より多くなっています。週後半は季節外れの暖かさや雨で、雪解けが進みそうです。積雪の多く残る所では以下のような融雪災害に注意が必要です。

①多雪地帯では雪解けによって「全層なだれ」というなだれが発生しやすくなります。山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに発生することが多いです。過去に雪崩が発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。また、屋根からの落雪も起こりやすくなりますので、ご注意ください。

②雪解けによる水分が地面に浸み込むことで地盤が緩むことがあります。解ける雪の量が多ければ多いほど、地面に浸み込む水分量も多くなります。今冬は積雪がいつも以上に多くなっている所もあるため、いっそう注意が必要です。

③雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、冠水の恐れがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いでしまったりすることがあるためです。積雪の多く残る所では、大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。