メイン画像
メイン画像

12月に入ってから、北極で気圧が高く、日本などがある中緯度域では気圧が低い負の北極振動になっています。負の北極振動は、顕著になり、北極の寒気が、中緯度域に放出されています。日本だけでなく、北アメリカも寒波襲来となっています。

負の北極振動が顕著 日本に寒波襲来

画像A
画像A

12月に入ってから、北極で気圧が高く、日本などがある中緯度域では気圧が低い負の北極振動になっています。負の北極振動は、顕著になってきました。このため、北極の寒気が、中緯度域に放出されています。

きょう23日は、日本付近は冬型の気圧配置が強まっており、上空1500メートル付近でマイナス6℃以下の平地で雪の目安の寒気が西日本を中心に流れ込んでいます。
季節風が吹きつけ、最大瞬間風速は秋田市や金沢市で30メートル以上を観測しました。日本海で発達した雪雲が北海道や本州、東シナ海で発達した雪雲が九州に流れ込んでいます。雪雲は太平洋側にも流れ込み、四国の高知市では、午前8時に積雪の深さ14センチを観測し、統計開始の1912年以来、年間を通しての1位の記録を更新しました。
26日頃にかけて、北海道から九州の日本海側を中心に、大荒れや大雪の恐れがあります。

北アメリカも寒波襲来

画像B
画像B

北アメリカにも寒気が流れ込んでおり、雲の様子を見ると、北アメリカ中央部のシカゴ付近を寒冷前線が通過中とみられます。現地時間24日から25日にかけて、寒冷前線は、北アメリカ中部・東部を通過するでしょう。前線の通過した後は、強い寒気が流れ込みます。上空1500メートル付近の寒気の中心はマイナス20℃以下で、この寒気がインディアナ州からオハイオ州、ペンシルベニア州付近に流れ込むでしょう。

アメリカ国立気象局が発表した、25日にかけてのブリザードに関するメッセージによると、アメリカ中部と東部で25日にかけて、40mi/h(約18m/s)を超える強風が吹き、場所によっては、60mi/h(約27m/s)近い強風が吹く可能性があります。冬の嵐で、特に中西部、五大湖、北東部の内陸で、雪が降り、少しの雪でも吹雪になることがあり、北部の平野部では地吹雪が発生する見込みです。
ブリザードやそれに近い状況になった場合、視界がほぼゼロになるホワイトアウトが発生し、車の運転は、大変危険で、走行は不可能になることもあるとのことです。
地域によっては、厳しい寒さになり、外に出ると数分で凍傷になることもあるようです。

負の北極振動 クリスマスが過ぎる頃に収まる予想

日本や北アメリカに寒波をもたらす原因の一つとなっている今回の負の北極振動は、クリスマスが過ぎると、収まる見込みです。