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あす17日(土)夜~19日(月)頃にかけて、師走としては最強レベルの寒気が西回りで襲来。日本海側は広く雪で、北陸では平地でも大雪となり、福岡など九州の平地でも積雪のおそれ。今季初めての積雪が大雪となるおそれがあるため、車の立往生など交通障害に警戒が必要です。

師走としては最強レベルの寒気襲来

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あす17日(土)は、日本列島を挟むように2つの低気圧が日本海と本州の南を東へ進む見込みです。西日本や東日本は雨の降る所が多く、北日本や内陸では雪となるでしょう。

この雨のあと、18日(日)~19日(月)は冬型の気圧配置が強まり、師走としては最強クラスの寒気が流れ込む見込みです。降れば平地で雪の目安の寒気(上空1500メートル付近でマイナス6℃以下)は本州をすっぽりと覆い、更に強い寒気(上空1500メートル付近でマイナス12℃以下)が山陰付近まで南下します。18日(日)の島根県松江の上空1500メートル付近の気温はマイナス12.5℃(12月1位:マイナス12.3℃)予想のため、師走最強クラスの強い寒気と言えます。

JPCZで一気に積雪増 初積雪が大雪のおそれ

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18日(日)~19日(月)は、北海道の日本海側から山陰・九州北部にかけて広く雪が降り、大荒れや大雪となるおそれがあります。JPCZ※が発生し、北陸周辺の平地でも積雪が一気に増える可能性があります。大雪や吹雪による交通障害に警戒が必要です。九州でも雪が降り、平地でも積雪となる所があるでしょう。東北の太平洋側や東海、近畿北部、四国でも雪雲の流れ込む所がありそうです。

一気に70センチ~90センチの降雪か

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18日(日)夕方までに予想される24時間降雪量は、多い所で、北陸地方・近畿地方・中国地方で30~50センチ、九州北部地方で10~20センチ。19日(月)夕方までに予想される24時間降雪量は、北陸地方で70~90センチです。

積雪や路面の凍結による交通障害に注意・警戒し、電線や樹木への着雪に注意してください。

風雪・高波に警戒

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18日(日)は東日本と西日本の日本海側では、雪を伴って風が非常に強く吹き、海はしけるでしょう。18日(日)にかけて予想される最大瞬間風速は、北陸地方や近畿地方で25~35メートルと、看板が飛ばされるほどの暴風が吹くおそれがあります。

また、18日(日)にかけて予想される波の高さは、北陸地方と近畿地方5メートルの見込みです。東日本と西日本の日本海側では、強風やふぶきによる視程障害、高波に注意・警戒してください。

※JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)とは

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冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込みます。この冷たい風は、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雪雲が発達しやすくなります。

この収束帯のことを「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言います。こうしたJPCZの影響を受けるのは、主に東北南部や北陸、山陰などです。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むため、大雪となることが多々あります。