メイン画像
メイン画像

きょう31日、猛烈な台風11号は大東島地方に最接近しており、一部の住家が倒壊するほどの記録的な暴風となるおそれがあります。沖縄本島地方も夕方から暴風となるでしょう。台風の動きが遅く、影響が長引く恐れがあります。

猛烈な台風11号の進路と特徴

きょう31日6時、猛烈な台風11号は、大東島地方にかなり接近しています。台風11号は一番強いのランクの「猛烈な」勢力に発達しており、中心気圧は920ヘクトパスカルまで下がっています。

台風11号は、今後さらに発達しながら南西へ進み、中心気圧は915ヘクトパスカルまで下がる予想です。台風11号は2日(金)は沖縄の南で動きがゆっくりとなりますが、3日(土)以降は北上するでしょう。

今回の台風の特徴は①猛烈な勢力で沖縄地方に接近すること②沖縄付近で動きが遅くなり、影響が長引く恐れがあること③本州付近に延びる前線に向かって台風周辺の暖かく湿った空気が入り、離れた地域でも大雨となる恐れがあることです。加えて、フィリピンの東には別の熱帯低気圧があり、1日(木)に大東島地方や沖縄本島地方に接近し、大雨をもたらす恐れがあります。

沖縄地方 猛烈な風の恐れ 影響長引く可能性

画像B
画像B

【沖縄地方】台風11号は大東島地方に最接近しており、一部の住家が倒壊するほどの記録的な暴風となるおそれがあります。沿岸の海域は猛烈にしけるでしょう。沖縄本島地方でも、31日(水)の夕方から暴風となり、海上は急激に波が高まり、大しけとなる見込みです。先島諸島でも台風の進路によっては1日(木)以降は暴風となるおそれがあり、海上は大しけとなるでしょう。1日(木)にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は55メートル(75メートル)、1日(木)にかけて予想される波の高さは10メートルです。

また、台風本体や周辺の発達した雨雲により、大東島地方を中心に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。1日(木)6時までの24時間に予想される雨量は多い所で180ミリ、その後2日(金)6時までの24時間に予想される雨量は多い所で50から100ミリです。

不要不急の外出は控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。大雨による低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水にも注意・警戒してください。大東島地方は31日(水)、沖縄本島地方では1日(木)にけて潮位が高くなる見込みで、海岸や河口付近の低地での高潮による浸水や冠水にも十分注意してください。

なお、台風11号の動きが遅くなるため、沖縄地方では4日(日)頃にかけて荒天が長引く恐れがあります。

前線停滞 台風から離れた地域でも大雨警戒

画像C
画像C

【奄美地方】台風が予報円の中心付近を進むと、奄美地方の早い所では31日(水)昼前には風速15メートル以上の強風域に入り、昼過ぎからうねりを伴った大しけとなるでしょう。1日(木)にかけて予想される波の高さは7メートルです。海岸付近には近づかないようにしてください。

【北日本・東日本・西日本】本州付近に停滞する前線に向かって台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、広く大気の状態が不安定になるでしょう。1日(木)頃にかけては北海道は広い範囲で、本州は日本海側を中心に大雨となる所がありそうです。太平洋側でも局地的に雨雲や雷雲が発達するでしょう。

なお、台風11号は4日(日)以降は東シナ海を北上する予想で、来週は台風の進路によっては、九州など西日本でも台風の直接的な影響を受けて、大雨や大荒れの天気となる恐れがあります。最新の台風情報にご注意ください。

台風の暴風 家の中で いるべき所は

画像D
画像D

台風は、中心が近づくにつれて暴風をもたらし、さらに台風のスピードが遅いと、暴風が長い時間続く場合があります。また、台風の中心から離れていても、大気の状態が不安定になり、竜巻などの突風が吹くこともあります。暴風や突風によって、建物に様々な物が飛んでくることもありますので、室内でも十分な注意が必要です。

具体的には、台風が近づいている時には、屋内でもできるだけ窓から離れましょう。なるべく家の中心部に近い所で、窓のない部屋に避難してください。もし窓がある場合は、窓を閉めて、カーテンを引き、雨戸やシャッターがあれば、閉めておきましょう。風が強くなってからの屋外での作業は、暴風によって転倒する恐れがありますので、絶対にやめてください。