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台風11号は、海面水温30℃エリアを西進するため、当初の予想よりかなり発達する見込み。9月2日には「非常に強い」勢力で沖縄付近に接近、その後は北上する予想も。本州付近には秋雨前線が停滞するため、秋雨前線+台風は大雨のパターン。今後の動向に警戒が必要です。

海面水温30℃エリア西進 「非常に強い」勢力へ

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きのう(28日)15時に発生した台風11号。発生した当初はあまり発達せずに西よりに進む予想でしたが、きょう(29日)9時には風速25メートル以上の暴風域を伴い、当初の予想よりもかなり発達する予想に変わりました。

29日12時現在、父島(小笠原諸島)の東にあり、中心気圧985hpa、最大風速30メートル、最大瞬間風速40メートル、時速30キロで発達しながら西よりに進んでいます。西よりに進むのは、高気圧に東から抑えられているため。台風11号が西進するエリアは、海面水温30℃と、平年より2℃くらい高くなっています。これは、この夏は記録的な猛暑となったのも一因です。海面水温は温まりにくく、冷めにくいという特徴があり、海面水温のピークは気温のピークよりも後からくる傾向にあるのです。

台風11号は、きょう(29日)夕方~夜のはじめにかけて父島(小笠原諸島)に最も接近。その後、更に発達しながら西よりに進み、あす30日には「強い勢力」に発達。31日には南大東島の東へ進み、9月2日には上から2番目に強い「非常に強い勢力」に発達し、沖縄付近に接近する見込みです。

台風+秋雨前線=離れた所でも大雨のおそれ

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台風の中心が予報円に入る確率は70%。9月1日以降は、まだ、予報円が大きく、進路にブレが大きいですが、3日には北上するセンスも見られます。

本州付近には、あす(30日)以降、再び秋雨前線が停滞する見込みです。秋雨前線に向かって、台風周辺から熱帯育ちの非常に湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発に。この雨と風の予想図は、コンピューターの計算結果のひとつですが、台風から離れている北日本でも大雨のおそれがあるため警戒が必要です。

早めの備えを

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台風は、接近する数日前からある程度早めに対策をとる事が出来ます。最新の気象情報をこまめにチェックし、避難場所の確認や、非常用品の準備、大雨で側溝が溢れないよう今のうちに掃除をするなど、早め早めの対策を心がけましょう。