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宮城県では記録的な大雨で浸水や土砂災害による被害が相次いで起きています。さらなる災害に厳重な警戒を。岩手県でも降り続く大雨により土砂災害の危険度が高まっている地域があります。

宮城県で記録的な大雨 岩手県でも雨量多く

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九州から東北南部にかけて前線が延びています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むとともに、本州付近の上空約6000メートルには氷点下6℃以下の寒気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。

きのう15日夜から宮城県には活発な雨雲がかかり、9時40分までの24時間に大崎市古川で239.0ミリと観測史上1位の大雨となりました。宮城県では、すでに浸水や土砂災害による被害が相次いで起きています。大崎市内を流れる名蓋川で堤防が決壊しました。

また、きょう16日は岩手県にも発達した雨雲がかかっています。大船渡市では9時40分までの12時間に118.5ミリ、一関市千厩で12時20分までの12時間に131.0ミリ、釜石市で13時40分までの12時間に136.0ミリと雨量が多くなっています。

土砂災害に警戒を

宮城県では14時半現在は雨は小康状態となっていますが、まだ土砂災害の危険度が高まっている地域があります。危険な斜面や氾濫、増水した河川には近づかないようにしてください。

岩手県にはまだ雨雲がかかっている地域があります。岩手県にも土砂災害警戒情報が発表されている地域があり、降り続く大雨のため、土砂災害警戒区域等では命に危険が及ぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況です。避難が必要となる危険な状況となっています【警戒レベル4相当情報[土砂災害]】。崖の近くや谷の出口など土砂災害警戒区域等にお住まいの方は、市町村から発令される避難指示などの情報に留意し、少しでも安全な場所への速やかな避難を心がけてください。

再び雨脚が強まる

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このあと、岩手県の雨雲も次第に抜けますが、東北の太平洋側ではあす17日未明からまた雨脚が強まるでしょう。あす17日午後も雷を伴って激しい雨の降る所がある予想です。さらなる災害に厳重に警戒が必要です。危険な斜面や氾濫、増水した河川には近づかないでください。

避難時の注意点

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避難の際は用意があればヘルメットを着用しましょう。動きやすい長袖、長ズボン、履きなれたスニーカー(運動靴)で避難してください。(おすすめは紐で締められ、靴底がしっかりしているタイプ。長靴は水が入ってしまうと歩行が困難になるため避けましょう。)避難時に必要なものはリュックに入れて両手を空けておき、できれば軍手を着用してください。

できるだけ複数人で避難するようにしましょう。暗くなってからの避難は危険です。気象情報や避難情報をこまめに確認しつつ、明るいうちの避難を心がけましょう。浸水が始まっている場合は、傘や杖などの棒状のものを使って足元を確認しながら慎重に避難してください。

土砂災害は、雨のピークが過ぎて小康状態になっている時や雨がやんだ後にも発生する可能性があります。雨がやんだ後も、避難指示や大雨警報が解除されるまでは、避難場所にとどまりましょう。