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道内では昨日から6月としては記録的な大雨となっている所があり、一部では川の水があふれて付近の住宅が水に浸かる被害も出ました。今後も大雨に注意、警戒が必要です。この先の雨の降り方や強まる場所、回復時期などを詳しく解説します。

記録的な雨となった所も

道内では昨日(28日)から今日(29日)にかけて、広い範囲で雨が降り続いています。檜山地方の今金では午前10時までの24時間に124.5ミリの雨を観測するなど、日本海側を中心に6月の24時間降水量の記録を更新した地点がありました。

また、昨日の夜から今朝にかけて雨が強まった道北では、旭川市郊外のペーパン川があふれ、朝には住宅が浸水して住民が救助されたという情報がありました。
旭川市の降水量を観測しているアメダス3地点では、12時間降水量が旭川で75.5ミリ、瑞穂で79.0ミリ、江丹別で80.5ミリと、いずれも6月として統計史上1位の記録を更新しました。

今後も明日にかけて大雨の恐れ

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北海道付近には前線が停滞し、前線上の低気圧が今夜にかけて北海道を通過する見込みです。川が氾濫したという旭川周辺を含めた道北や、オホーツク海側の雨は次第におさまり、やんでくる所が多くなるでしょう。
しかし、その他の地域は引き続き明日の午前中にかけて広く雨で、この後の雨の中心は道南方面となりそうです。特に渡島や檜山地方では、明日未明にかけて雷を伴った激しい雨の降る恐れがあります。明日正午までの24時間で予想される降水量は、多い所で100ミリの見込みです。道南方面では、すでに100ミリを超える大雨となっている所がありますが、明日にかけての雨で、さらに量が増え、200ミリ前後の大雨になる恐れもあります。
土砂災害や河川の増水に警戒し、低い土地の浸水などにも十分な注意が必要です。なお、雨が弱まったりおさまったりしても、傾斜地や川のそばなどには近づかないようにしてください。

回復するのはいつ?

明日の午後には各地とも雨はやんでくる見込みです。道北など一部では日中に晴れ間や日差しが出るでしょう。
なお、全道広い範囲で晴れ間が戻るのは、明後日7月1日となりそうです。各地ですっきりと晴れて青空、とまではいかないものの、日中は日差しに恵まれる所が多くなる見込みです。