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きょう10日(金)も夕方以降、「きぼう 国際宇宙ステーション(ISS)」が見られる所があります。各地の天気や見られる時刻は?

話題のISS

国際宇宙ステーション(ISS)は地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」はその中の日本実験棟の名称です。きのう(日本時間の9日未明)は、実業家の前澤友作さんを乗せたロシアのソユーズ宇宙船が国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしたニューズが話題となりました。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周約90分の速さで地球の周りを回っています。条件が揃えば(空が晴れている、あなたの上空付近をISSが通過する、あなたのいる場所は夜でISSが昼の時)地上から肉眼で見ることができます。

上の図は、「きぼう」が見え始める時刻と最も接近する時の方角です。また、◎・〇・△・×は、最も接近するときの仰角(※詳細は図の右上)などで、「見えやすさ」を示しています。

1回目 東日本を通過

きょう10日(金)、1回目の通過は16:48頃~16:54分頃に東日本付近を通過します。この軌道に近いエリアほど、建物などにあまり遮られない空の高い所にISSを見ることができます。秋田や仙台など東北は、最接近時の方角は「南西」で、最大仰角は秋田が50°、仙台が57°と比較的好条件です。

東京や金沢など、東日本を通過するのに、なぜ?✖かというと、日の入りの時刻にあります。この時期の日の入りは、北や東ほど早く、南や西ほど遅くなります。きょう(10日)の日の入り時刻は、札幌は16:00、秋田は16:15、仙台16:16。一方、東京は16:28、金沢は16:38と、ISSが通過する16:48は、まだ空が真っ暗ではないため、条件が悪いからです。

2回目 沖縄付近を通過

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2回目の通過は18:24頃~18:31頃に沖縄付近を通過します。沖縄は最接近時の方角は南南東で最大仰角80°と、比較的好条件です。大阪や広島、福岡など、西日本でも見えるチャンスがあります。

各地、見え始めから見え終わりまでは5分間くらいで、明るい星のような光が飛行機よりも速めのスピードで、ツーと流れて行くように見えます。望遠鏡などを使うと視野が限定されてしまい、見逃す可能性がありますので、肉眼で探すことをお勧めします。

各地の天気は?

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きょう10日(金)の夕方は、北日本は大体晴れるでしょう。1回目のきぼうが見られるチャンスです。西日本や沖縄も大体晴れて、2回目のきぼうを見るチャンスがありそうです。

あす11日(土)の夕方(17時37分頃から)は、九州~関東できぼう(ISS)を見るチャンスがあります。きょう10日(金)見られない関東などは、あす11日(土)空を見上げてみて下さい。