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きょう16日(月)、既に記録的な豪雨となっている九州を中心に、再び大雨の恐れ。土砂災害や川の増水など厳重に警戒をし、早めの避難を。

記録的な豪雨 佐賀県嬉野市では総雨量1000ミリ超

11日(水)から続く雨で、既に九州北部や中国地方を中心に記録的な大雨となっています。降り始めからの総雨量は、16日(月)午前4時現在、佐賀県嬉野市で1028ミリと、8月の平年の雨量(277.7ミリ)をはるかに超えています。72時間雨量でも、佐賀県嬉野市で929.5ミリ(14日12時30分まで)や長崎県の雲仙岳で848.5ミリ(14日8時10分まで)を観測し、観測史上1位を記録しています。

九州を中心に再び大雨 非常に激しく降る所も

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今日16日(月)は、やや前線が北上し、東シナ海から九州を通り、日本の東に停滞するでしょう。前線の活動が活発になり、九州を中心に再び大雨になりそうです。

今日16日(月)は次第に西から雨の範囲が広がり、九州では夕方にかけて、局地的に非常に激しい雨が降るでしょう。四国も朝から次第に雨が降り、太平洋側を中心に、午後は所々で激しい雨や雷雨となりそうです。中国地方や近畿、東海も午後を中心に雨雲がかかるでしょう。関東も雨が降ったりやんだりしそうです。北陸は晴れ間が出ますが、午後は局地的な雨や雷雨があるでしょう。東北や北海道も、にわか雨の所がありそうです。沖縄は午前中は晴れますが、午後は曇りや雨でしょう。

この先24時間に予想される降水量

明日17日(火)午前6時までの24時間に降る雨の量は多い所で、

九州北部で250ミリ

九州南部で200ミリ

四国地方で120ミリです。

その後も18日(水)にかけて、九州北部や東海では200ミリから300ミリの雨量が予想されており、さらに雨量が増える見込みです。

既にこれまでの記録的な大雨で地盤が緩み、土砂災害の危険度が高まっている所や、増水している河川があります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に、引き続き厳重に警戒してください。

土砂災害の前兆は

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。

2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。

3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。

4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

最新の情報をチェックして早めの行動を

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最新の「気象情報」を入手するには、テレビやラジオなどの方法もありますが、インターネットで確認する場合、以下の3つのポイントをチェックしてください。

①雨雲レーダーをチェックしましょう。「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。

②雷レーダーをチェックしましょう。雨雲レーダーと同じように使えます。また、雷が予想されている所では、落雷だけでなく、竜巻などの突風の可能性も高まっていて、ひょうにも注意が必要です。

③注意報・警報をチェックしましょう。発表されている注意報・警報の種類によって、どんな現象に注意・警戒しなければならないか、わかります。注意警戒事項には、いつまで注意・警戒すべきか、ということも書いてあります。

また、自治体から出される避難情報などを常にチェックし、明るいうちに早め早めの避難を心がけてください。