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向こう1か月は、引き続き気温が高めに経過する予想となっています。北海道でも記録的に桜の開花は早くなりそうで、花粉シーズンもそろそろ本格化の見込み。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。

1週目(4月17日~4月23日) 桜前線は史上最早の上陸か!?

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今週末からの一週間も、引き続き気温は平年よりも高く経過する見込みです。

13日、青森で統計史上最も早い桜の開花が観測されましたが、桜前線はこの先も高めの気温に後押しされてペースを落とさずに北海道へとやってきそうです。

例年、青森の開花からは平均で4日程度後に北海道に桜前線が上陸しています。今年、道内で最も早い開花の予想は道南の松前で4月16日となっており、北海道の桜シーズンスタートも秒読み段階です。

松前町では毎年独自に桜の開花を観測していますが、もし16日に開花した場合、観測開始以来最も早い開花となります。(これまでの記録は2002年の4月17日)

北海道への桜前線の上陸は、過去最も早くなるかもしれません。

2週目(4月24日~4月30日) シラカバ花粉 シーズン本格化へ

2週目は気温が平年並みか低めの予想となっています。

季節の歩みはやや速度を下げそうですが、それでも今年はこれまでの高い気温の影響で、この期間でも続々と桜の便りが道内から届く見込みです。

そして、桜の季節とともに北海道にやってくるのは、花粉シーズンです。

現在もハンノキやイチイ、スギなどの花粉が既に観測されていますが、北海道で多いと言われるシラカバ花粉が、ちょうど桜の咲く頃から本格化するのです。

いつにない早さで桜が咲きそうだということは、花粉も普段よりかなり早くシーズンを迎えることになります。そろそろ対策をしておくとよいでしょう。

3~4週目(5月1日~5月14日) そろそろ夏日や真夏日も? 気温差にも注意

3週目、4週目は気温が平年よりやや高めの予想となっており、ゴールデンウィークを迎えると再び季節の歩みが順調に進む見込みです。

今年はGW中に広い範囲で桜が満開となる予想ですが、花粉も合わせてピークを迎える所が多くなりそう。連休中はいつも以上に花粉への注意が必要になりそうです。

また、最近の北海道は、GWの頃に一気に暑くなる年が増えています。2015年から昨年2020年まで、6年連続でGW中に道内で夏日を観測しており、特に2017年、2018年、2020年の3年は真夏日となる地点も現れています。今年も平年より高めの気温が予想されているため、GW中に夏日や真夏日となる可能性があります。

しかし、この時季の北海道では、朝は氷点下の冷え込みとなる日もまだあります。昨年を例にみても、初めて夏日が観測された5月2日、道内の朝の最低気温は道東の弟子屈町川湯で観測された氷点下1.3度。北海道内で最高気温25度以上の夏日と、最低気温0度未満の冬日が同日に観測されました。

GW中は、急な暑さや気温変化で体調を崩さないよう注意が必要です。

大雨や融雪への注意も必要に

向こう1か月、全体的に降水量は平年より多く予想されていますが、日照時間は道内各地でほぼ平年並みの予想となっており、晴れる日が少ない(雨の日が多い)予想というわけでもなさそうです。つまり、1回の雨で降る量が例年より多くなる恐れがあるということになります。

今週末も全道各地で雨が降りますが、太平洋側の山沿いを中心に降り方が強まり、総雨量は100ミリ前後に達する恐れもあります。

この時期は山間部を中心にまだ雪が残っているため、雨に雪解け水も加わります。災害発生の危険がいつもより高くなるため、雨の予想が出ている時は、その量や周囲の雪の状況などの情報にも十分に気を配るようにして下さい。