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台風14号は、西日本や東日本へ、接近・上陸するおそれがあります。24時間降水量は、過去にない記録的な大雨を予想している所も。警戒ポイントと、接近前の対策をまとめました。

台風14号 地方ごとの警戒ポイント

台風14号は、日本の南を発達しながら北上し、9日から10日にかけて西日本へ、10日から11日にかけて東日本に接近・上陸するおそれがあります。

今回の台風の警戒ポイントを、地方ごとにまとめました。

【沖縄】

台風は、沖縄から遠ざかりつつありますが、まだ、波の高い状態が続くでしょう。沖縄本島地方では、8日夜遅くまでは、高波に警戒が必要です。大東島地方と先島諸島では、9日にかけて、高波に十分ご注意ください。

【九州南部・奄美】

こちらも、波の高い状態が続き、海上を中心に、まだ風も吹き荒れるでしょう。奄美地方の沿岸の海域では、8日夜遅くにかけて、九州南部の沿岸の海域では、9日夜遅くにかけてうねりを伴い猛烈なしけとなる所がある見込みです。うねりを伴った高波に厳重な警戒が必要です。九州南部の海上では、8日夜遅くから9日夕方にかけて、暴風に警戒してください。

【九州北部】

台風から離れていても、油断はできません。対馬海峡や九州西海上では、9日夕方にかけて暴風に警戒が必要です。豊後水道では、10日にかけて暴風やうねりを伴った高波に警戒してください。

【四国】台風が最も接近するのは、9日午後から10日にかけてでしょう。9日夜以降は、太平洋側を中心に非常に激しい雨の降る所があり、発達した雨雲が停滞した場合は、警報級の大雨となる可能性があります。海上を中心に、風も吹き荒れ、波が高くなるでしょう。うねりを伴った高波に厳重に警戒し、土砂災害や暴風に警戒が必要です。また、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

【近畿】台風が最も接近するのは、10日の日中でしょう。近畿南部を中心に8日夜遅くから10日にかけて、うねりを伴って大しけや猛烈なしけとなる見込みです。高波に厳重な警戒が必要です。台風の接近前から雨が強まり、台風本体が近づくと風も強まりますので、暴風や土砂災害に警戒してください。

【東海】台風は、10日午後に東海地方にかなり接近し、上陸するおそれもあります。また、今回、一番雨量が多く予想されているのが、東海地方(三重県を中心とした南東斜面)です。9日18時~10日18時の24時間に予想される雨量は、多い所で300~500ミリです。その前後も雨が降るので、雨量が特に多くなることが考えられます。10日にかけて、うねりを伴った高波に厳重に警戒し、暴風、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

【関東甲信】台風は、10日から11日にかけて関東甲信地方へ接近、上陸するおそれがあります。また、伊豆諸島付近には前線が停滞しており、台風の北上に伴って前線の活動が活発となるでしょう。伊豆諸島を中心に大雨になり、台風の進路によっては、大雨のエリアが変わることも考えられます。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風、高波に警戒・注意してください。

【東北】太平洋側南部を中心に10日から11日にかけて、大雨、暴風、大しけとなおそれがあります。こちらも、大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、暴風や高波に注意・警戒してください。

過去にない 記録的な大雨予想の所も

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今回の台風は、北側に「秋雨前線」があるため、台風本体の雨雲がかかる前から雨が続いて、大雨になるのが特徴です。

上記の図は、10月7日21時時点の資料をもとに、9日0時~13日21時の雨量を計算したものです。左の図は9日0時~13日21時の「最大24時間雨量」、右の図は、その最大24時間雨量がそれぞれの場所での過去最大と比較して「何割に達するのか」ということを示しています。過去最大比が100%前後に達すると、甚大な災害の発生する可能性が高まるという研究結果もあります。

右側の図をみると、今回は、東京で過去最大の80%を超える青色の予想になっていて、関東や東北南部、東海では、過去最大値を超える雨を予想しているオレンジ色や赤色の所もあります。

記録的な大雨になることも考えられるため、早めの大雨対策が必要です。

台風が近づく前の対策 大雨に備えて

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今回の台風では大雨が心配されますが、事前に備えておくポイントは、次の3つです。

1つめは、水害に備えて、雨どいや排水溝、側溝を掃除し、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

2つめは、浸水による被害を防ぐため、家財道具や家電製品、食料品などは、可能な限り、高い所や2階以上へ移動させておくと良いでしょう。押し入れの下の段に入っているものは、上の段に移しておくだけでも、被害を小さくできます。

3つめは、電源のコンセントは抜いておくと良いでしょう。電源のコンセントが水につかると、漏電やショート、感電の恐れがあります。

いずれも、台風が近づいてから備えるのではなく、台風情報を確認して、早めに対策を行ってください。