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台風10号により、九州では記録的な暴風となることが予想されます。最大瞬間風速50メートル以上の猛烈な風が吹く確率の分布を見ると、九州の東シナ海側や九州山地の周辺などで特に確率が高くなっています。暴風に対して最大級の警戒が必要です。

猛烈な風 東シナ海側などで高い確率

図は9月5日0時から8日0時までに、最大瞬間風速50メートル以上の猛烈な風が吹く確率の分布を示しています。台風の進路に近いと予想される九州の東シナ海側で確率が高く、特に鹿児島県の屋久島や甑島の周辺などで確率が非常に高くなっています。また、九州山地の周辺など標高が高い地域でも確率が高くなっているところがあります。

※この確率予測は、現時点での台風進路予想に基づいたものであり、今後も台風の進路や勢力によって変わることがありますので、ご注意ください。

瞬間風速50メートルの風とは…

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瞬間風速50メートルの風が吹くとどのようなことが起こるのでしょうか。

住家は、壁が広範囲に飛散し、住家自体が倒壊するおそれがあります。電柱や街灯、ブロック塀は倒壊するものがあります。また、多くの樹木が倒れるようになり、屋外で行動するのは極めて危険な状態となります。

過去の大きな災害に匹敵する暴風のおそれ

近年の大きな被害を出した台風では、2018年の台風21号で大阪の関西国際空港で最大瞬間風速58.1メートル、去年の台風15号で千葉市で最大瞬間57.5メートルが観測されました。

また、九州での最大瞬間風速の観測史上最大の記録を見ると、鹿児島市で58.5メートル(1996年台風12号)、長崎市で54.3メートル(1991年台風19号)、本市で52.6メートル(1991年台風19号)などとなっており、これらに匹敵するか、あるいはこれらを超えるような記録的な暴風が吹くおそれがあります。

台風10号の記録的な暴風に対して最大級の警戒が必要です。