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明日26日は今年の1月6日に続いて2回目の部分日食が起こります。かなり低い位置での現象となりますので、南西の空が開けている場所で観察しましょう。また、観察する際の注意点や工夫についてもお知らせしておりますので、ご参考になさってください。

今年2回目の部分日食

日食とは、太陽の手前を月が横切るために太陽が隠される現象です。明日26日は今年の1月6日に続いて2回目の部分日食が起こります。

今回の部分日食は太陽がかなり低い位置で起こるため、北海道では太陽が欠けたまま日没となるのが特徴です。このため観察する時は、南西の空が低い所まで開けている場所が向いています。

図には札幌での様子を示してありますが、その他の北海道の地域でも高さ、時間共に大きな違いはありませんので、参考にしてください(太陽の大きさを誇張して表現しています)。

観察の際の注意点と工夫

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注意点

とにかく太陽を直接見てはいけません。サングラスやゴーグル、色つきの下敷きや、ススを付けたガラス板もダメです。光自体を弱めても、目に有害な紫外線などは遮ることができず、目の網膜を傷つけてしまう恐れがあるからです。

観察の工夫

一つ目の方法は、日食の観察専用の日食グラスなどを用いる方法です。大きめの本屋などに売っていることがありますので、探してみてください。

もう一つの方法が、厚手の紙に少し大きめの穴をあけて、穴を通した光を壁などに映し出す方法です。穴をあけた紙を壁などに近づけたり離したりすると、ピントが合って欠けた太陽を見ることができます。この方法は直接太陽を見ることなく観察できるので安全です。

写真は前回この方法で映し出した日食の様子です。穴の大きさをいろいろ変えて楽しむのも良いでしょう。

どこで見られそう?

実は明日26日は、北海道付近にも時間の経過とともに西から雲が流れ込んできます。

このため北部や南西部はもしかしたら雲の切れ間からの観察となってしまうかもしれません。ただ太陽の光は強いため、雲の中にうっすらその形が見えるかもしれませんので期待しましょう。一方、東部では薄い雲が広がるくらいで、観測のチャンスは大いにあります。最も太陽が欠ける午後3時半頃を中心に南西の低い空に注目してみましょう。