今夜から真冬並みの寒気が南下し、あすの関東は雪が降るほどの寒さに。北部の平地では、うっすら雪化粧する可能性。沿岸部は風が吹き荒れ、交通機関に影響がでる恐れも。

雪は いつから? どこで?

今日の関東は、所々で弱い雨が降りましたが、今夜からは、広い範囲で雨が降りやすくなるでしょう。さらに、今夜からは、上空の寒気が徐々に南下して、あすの関東は、真冬並みの強い寒気にすっぽりと覆われる予想です。あすにかけては関東北部を中心に、平地でも雨から雪に変わる所がありそうです。分布予想で、天気が「雨」と予想されている所でも、気温が予想より低く経過すると、雪が交じって「みぞれ」になったり、「雪」として降る可能性が高くなることも考えられます。あすの朝は、栃木県など関東北部の平地では、うっすら雪化粧するなど、平地でも積雪となる恐れがあります。
降るものが、「雨」なのか「雪」なのかは、気象予報士にとって、判断がとても難しい予報の一つです。
「雨か雪か」は、地面近くの気温や湿度に大きく左右されます。さらに、地上の気温や上空の気温などを考えて、「雨が雪に変わるかどうか」を判断するのです。他にも、上空から雨として降ってきても、雨の降り方がとても強い場合には、降る時に上空の寒気を引きずり落として、雪に変わる場合もあるのです。
雪が降る所はもちろん、雨で降ったとしても、濡れた路面は滑りやすくなるので、車の運転は十分な注意が必要です。

雪でなくても 真冬の寒さ

また、上空に「真冬の並みの寒気が流れ込む」ことで、雪ではなく雨の所も、「かなり冷たい雨」になるでしょう。東京の最高気温は9度と真冬並み、そのほかも、昼間も北風が冷たく感じられそうです。「北風が1メートル強まると、体感温度が1度低くなる」と言われています。3月も半ばとはいえ、風を通しにくい、一番暖かい上着で、おでかけ下さい。

沿岸部 立っていられないほどの風にも注意

風といえば、今回は、茨城や千葉など沿岸部を中心に、風が強まるのが特徴です。この強い風によって、北にある寒気をひっぱることも考えられます。関東では、内陸部や山沿いほど雪の降ることが多いですが、今回は沿岸部でも雪に変わる可能性がありますので、注意が必要です。
そして、あす予想される最大瞬間風速は、関東の陸上で30メートルとなっています。これは、風に向かって歩けなくなったり、転倒する人がでるほどの風です。沿岸部を走る電車や高速道路では、影響がでる恐れもあります。いつもよりも時間に余裕を持って、お出かけ下さい。