北海道 秋のサケ釣り

北海道では朝晩は冷え込むようになり、高い山々を中心に紅葉が見られるようになりました。秋本番と思わせる中、北海道の沿岸では各地でサケの姿が見られるようになってきました。今回はサケ釣りと釣りにおすすめの天気についてご紹介します。

サケのふるさと 千歳水族館にて撮影
サケのふるさと 千歳水族館にて撮影

釣り方

サケは産卵のため、秋から初冬にかけて主に北日本の沿岸に大挙押し寄せます。サケは海水での回遊生活から淡水の河川に遡上するのに体を馴れさせるため、河口に近い沿岸域や汽水域で一定期間回遊し、その後、河川の遡上を始めると言われています。この「準備期間」がサケ釣りのチャンスです。
サケ釣りと言っても、多種多様な釣り方があります。フィールドとしては沿岸(陸地)からのアタックと船上からの船釣りの2通り、釣り方ではぶっこみ(投げ釣り)やルアー、浮きルアーや、最近ではフライ釣りでの釣果もよく聞かれます。
この中でも、私は「浮きルアー」釣りで挑戦することが多いですので、今回はこの「浮きルアー」釣りの体験をもとにお話しします。

道南方面の釣り場
道南方面の釣り場

ダイナミックなファイト

この「浮きルアー」釣りでは、とにかくスローリトリーブ(ゆっくり巻いて、ルアーをゆっくり動かすこと)が理想(というか、私個人の経験では絶対条件)です。早く巻くと、ヒットの出る確率は格段に低くなる気がします。
何回か投げて巻いてを繰り返し、幸運にもサケがアタックしてくると、竿先や竿を持つ手に「コンコン」と小さなアタリが来ます。60cmとも80cmもあるサケの魚体からは程遠い小さなサインです。ここは我慢してさらにゆっくりリールを巻くと、急に引き込まれるような大きなあたりがくることがあります。ここからが本番!。元気のいいサケも必死で逃げようと暴れまわります。隣の人に注意しながら、岸辺までサケを持ってきます。この魚との駆け引きや豪快なファイトに魅せられ、地元に加え、本州方面からも多くの釣り人が北海道にやってくると言われています。

自作の仕掛け
自作の仕掛け

今週の天気は?

これまでにご紹介したような沿岸でのルアー釣りでは、当然ですが、波の穏やかな日が条件となりますが、さて、今週末の北海道の天気はどうでしょうか?

10日間天気
10日間天気

北海道は、高気圧に覆われる日が多く、晴れ間の出る日が多くなりそうです。釣りにおすすめなのは、波が割合穏やかな29日から30日です。なお、釣行の際には、最新の気象情報を確認して下さい。
また、サケは重要な水産資源であることから、河川内での採捕は禁止されており、また、河口付近でも規制のかかる
区域が多数あります。各道府県の水産課などのホームページなどで規制区域は閲覧できますので、確認の上、
サケならではの豪快なファイトをぜひ体感してみて下さい。
今回自分は3時間程度挑戦しましたが、残念ながら釣果はなく、写真をお見せすることができませんでした。
再度改めて挑戦するつもりですので、機会があれば釣果をご紹介できるかもしれません。その時をお楽しみに!