3連休、にわか雨はあちらこちらでありましたが、関東地方の水源地(ダム周辺)で雨はどれだけ降ったのでしょうか?首都圏の生活用水を担う利根川上流8ダムの貯水率の状況など、関東地方整備局にお話をお聞きしました。以下、詳しい内容です。

図をクリックすると関東の雨雲レーダーへ!
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18日夜は、栃木県と群馬県の県境付近等、一部雨雲が発達しました。水不足が懸念される中、首都圏の水源を担っている肝心なダムの周辺で、どれだけ雨が降ったのか見てみますと、群馬県前橋市で1時間に33.5ミリ、黒保根、桐生で1時間14.5ミリの雨が降るなど、群馬県内でも局地的には激しい雨や、やや強い雨が降りました。
19日0時の時点で、利根川8ダム合計の貯水率は55%と、一時に比べて、少しずつですが上昇している状況です。
矢木沢ダムは29%とまだ少ない状況が続いていますが、その下流にあたる藤原ダムは100%、相俣ダムや、薗原ダム、渡良瀬貯水池は100%となっています。
国土交通省関東地方整備局 利根川ダム統合管理事務所の斉藤さんにお話をお伺いしたところ、「夕立でも毎日降ってくれれば、貯水量は大きく改善しないまでも、延命はしているので、こういった状況でも続いてほしい。」とお話をされていました。
上流のダムの水量が不足していても、下流のダムが満たされていれば、上流から下流のダムへ、水の放流をしなくても済むため、水を節約することが可能になるというお話でした。
今夜の関東北部の天気は、広い範囲でまとまった雨が降ることは見込めないものの、所々で雨が降る予想となっています。まだ、関東地方は「梅雨」が続いていますので、今後僅かながらでも、雨量が増えることに期待したいです。