きょうは全国的に梅雨空が戻りそう。シトシトと降る雨は風情がありますが、きょうは災害につながるような激しい降り方になる所も。また、落雷や竜巻などの突風にも注意が必要に。特に気を付けたい地域をまとめました。

午前中 九州南部・伊豆諸島が中心

上の図を見るとわかるように、午前中は梅雨前線や低気圧の影響を受ける九州南部・伊豆諸島が中心。特に鹿児島県は、滝のような降り方となる所もありそうです。県内では、きのうも十島村で50年に1度の記録的な雨となったばかり。先週土曜日の朝からこれまでに、300ミリを超える大雨となっている所もあります。こうした地域は地盤が緩んでいますので、いつも以上に土砂災害が起きやすくなっています。引き続き、警戒をしてください。

午後 北海道や関東甲信の内陸部で注意

午後は、上空に寒気が流れ込み、大気の状態が不安定に。特に北海道や関東甲信の内陸部で降り方が強まる見込みです。東北でも雷雨となる所があるでしょう。局地的に激しく降るおそれも。北海道は晴れ間が出ていても、急にザッと雨が降り出しそうです。空模様の変化にご注意ください。
また、気をつけたいのが、竜巻などの突風による被害。きのう、群馬県伊勢崎市では、最大瞬間風速20.2メートルの突風を観測し、被害が出ました。こうした激しい現象の前には気温が急降下することがあります。きのうの伊勢崎でも、午後4時には31度だったのですが、わずか10分後には24度くらいまで下がり、その後まもなく突風が吹きました。「急に風が冷たくなったな」と感じたら、激しい現象が起こる前兆かもしれません。頑丈な建物の中に避難するようにしてください。

広く梅雨空 アジサイの似合う天気

沖縄はきょうも夏空が広がりますが、そのほかの地域は雲に覆われ、見頃を迎えているアジサイが似合う空模様に。所々で雨が降りますので、お出かけの時間帯に雨が降っていなくても、折りたたみ傘があると安心です。

見頃を迎えているアジサイ 東京文京区にて
見頃を迎えているアジサイ 東京文京区にて