もうすぐ7月、梅雨が明ければいよいよ夏本番。本格的な暑さがやってきます。
とくに、ここ近年の夏は猛暑日や熱帯夜が増え、夏バテや熱中症などで体調を崩す人も増えているようです。
そんな暑い季節の体調管理に役立つのが、7月に旬を迎える「西瓜(スイカ)」。
実はスイカには、夏の身体に嬉しい栄養素がギュッと詰まっているんです。

夏の水分補給・栄養補給にスイカはうってつけ!
夏の水分補給・栄養補給にスイカはうってつけ!

スイカにはスポーツドリンクと同じ効果が!

熱中症の予防には水分補給が重要ですが、水を飲む代わりにスイカを食べれば、汗で失われた水分やミネラル分を効果的に採ることができます。
スイカには豊富な水分(約90%が水分)とともに、糖分やカリウム・カルシウムなどのミネラル分、ビタミンB1・B2・Cなどのビタミン類が含まれているので、スポーツドリンクと同じような効果が期待できるのです。

夏バテで疲れた身体に、素早くエネルギーをチャージ

また、スイカの糖分は果糖とブドウ糖で、すぐに吸収されてエネルギーに変わるため、食欲がない時の栄養補給にも最適。疲労回復に役立つミネラル分やビタミン類も豊富に含まれているので、暑さや夏バテで疲れた身体にはうってつけです。
やはり、旬のものを食べることは、身体をいたわることにもつながります。
夏にスイカを食べるのは、栄養学的にも理にかなっているんですね。

利尿作用を高めて余計なモノを排出。ムクミの改善にも役立つ

その他にも、スイカには「シトルリン」というアミノ酸の一種が含まれています。シトルリンは血管を拡張させて血流を改善するとともに、体内に発生した活性酸素を分解し、アンモニアを無害な尿素に変えて排泄を促す働きがあります。
加えて、スイカに豊富に含まれるカリウムは、余分なナトリウムの排出を促して利尿作用を高めることから、ナトリウムのとりすぎによるムクミの改善にも役立ちます。

白い皮や種を捨ててしまうのは、もったいない!

スイカの白い皮は捨ててしまうことが多いですが、シトルリンは赤い果肉よりも白い部分に多く含まれているので、いろいろな料理に活用したいものです。
たとえば、外側の緑色の皮をむいて白い部分をお漬物にしたり、薄切りにしてサラダや炒め物にしたり、お味噌汁の具にしたり……アレンジ次第で美味しく食べられますよ。
また、種にもリノール酸やカリウム、脂質やたんぱく質が多く含まれています。中国では干したスイカの種を炒って、塩やしょう油などで味付けし、殻を割って中身を食べるそう。お酒のツマミやお菓子として、ごく一般的に食べられています。
スイカを丸ごと活用すれば、健康効果とともに生ゴミも減らせて一石二鳥。ぜひ皆さんも試してみてはいかが?