ジンワリ汗ばむ季節がやってきましたが、みなさんは一日にどのくらい水分を摂っていますか?
喉が渇くのは体内が水不足になっているサインといえますが、それほどカラダを動かさず汗をかいていなくても、皮膚や呼吸から水が排出されていることはご存じですよね。
健康を維持するためにも、一日の中でこまめに水を飲むことがポイント!
適正な水分補給を習慣にして、健康で潤ったカラダをつくりましょう。
※タイトルの「○杯」分の答えは、7杯、または8杯が正解です

喉が渇く前に水を飲むのではなく、喉が渇く前に少しずつ水分を補いましょう
喉が渇く前に水を飲むのではなく、喉が渇く前に少しずつ水分を補いましょう

水は、健康を維持する“万能薬”

新生児は約80%、幼児は約70%、成人は約60~65%、老人は50~55%と、人間の体の大部分は水で構成されています。
体内の水は常に代謝を繰り返し、体外へ排出したり、体内に摂り込んだりしながら、カラダの機能がよどまない大切な役割を担っていますが、「最近、疲れやすい……」「ダルさが抜けにくい」というカラダの変調を感じたら、それはもしかすると体内の水不足のサインかもしれないのです。
その証に、誰しもこんな経験がありませんか?
●朝起きてからコップ1杯の水を飲んだら、体が目覚めた
●仕事や家事の合間にお茶を飲んだら、集中力が高まった
●運動する前に水分を摂ったら、疲労感が軽くなった
水には、人間のカラダをつくる大切な栄養素「ミネラル」が含まれています。食べたものの消化を助けてくれるだけでなく、腎臓を良好な状態に保ち、細胞を活性化してくれる、美容と健康の万能薬なのです。

一日に望ましい水の摂取量は?

私たちは毎日の食事の中で、ごはんやみそ汁、パンやスープ、サラダ、果物などの食物から「水分」を摂り入れています。
一方、体内からは尿と便(平均1300mL)、皮膚からの蒸発(平均600mL)、呼吸(平均400mL)などで、知らず知らずのうちに一日に約2.3L以上の水を排出しています。
そのため、食事から補える平均水分量を差し引くと、一日に望ましい水の摂取量は約1.5L(300mLのペットボトルで5本分)。
もちろんこれは平均的数値なので、気温が上昇した日、汗をかいたとき、運動をしたときなどのシーンに合わせて水分摂取量を増やし、体内水分バランスをキープするよう心がけましょう。

1.5Lの水は200ccのコップで約7〜8杯、300mLのペットボトルで5本分!
1.5Lの水は200ccのコップで約7〜8杯、300mLのペットボトルで5本分!

7つの補水タイムで一日の適正水分は容易に摂れちゃう

一日に約1.5Lの水を飲むには①起床 ②朝食 ③昼食 ④休憩タイムの午後3時頃 ⑤夕食の前後 ⑥入浴の前後 ⑦就寝前……といった具合に7つの水分補給タイムにコップ1杯(200cc)の水分を飲めば、一日に摂るべき水分は容易に摂れちゃうというワケ!
これから、気温が上昇する季節がやってきますので、食事中はもろちん一日の中で次の行動に移るタイミングに、コップ1杯の水を飲むよう心がけてみてはいかかでしょう。
何より、体内の水は、体温を調節するうえでも大切な役割を担っているうえ、体内に溜まった老廃物を効率的に排出してくれる機能も兼ね備えるため、水と上手に付き合うことが大切。ペットボトルやマイ水筒を持ち歩き、こまめに水分を補給しながら疲れ知らずのカラダをつくりたいものですね。

あなたは軟水派? それとも硬水派?

昨今、飲料メーカーから多種多彩なミネラルウォーターが市販されていますね。
日本の水はほとんどが軟水なのですが、世界保健機関(WHO)の基準によると、
硬度が120mg/ℓ以下 ➡「軟水」
硬度が120mg/ℓ以上 ➡「硬水」と定められています。
たとえば、東京の水道水の硬度は60mg/ℓ前後なので「軟水」。
たとえば、エビアンの硬度は304mg/ℓなので「硬水」……となります。
「硬水」の特徴は、カルシウム、マグネシウム含有量の高さにあり、のどごしが硬く、飲み応えがある点。
最近ではスーパーの店頭に、「軟水」「硬水」を問わず豊富なラインナップが揃えられているので、お気に入りの「水」を探して、健康増進に役立ててくださいね。
※参照:サントリー次世代環境教育「水育」(リンク先参照)