平昌五輪特集

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AERA「U25」

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伝え、壊す 華道に新風
いけばな小原流五世家元
小原宏貴
1988年3月26日生まれ

 床の間いっぱいに、松が伸びやかに広がる。中心には空間を切り裂くように立つバナナの茎。
「えっ! バナナ?」
 意表を突く組み合わせに、思わず声が漏れた。この作品をつくったのは、いけばな小原流の五世家元、小原宏貴(おはらひろき)だ。
 神戸市の御影で生まれ育った。父の夏樹が42歳の若さで急逝(のちに四世を追贈)。1995年、三世の祖父、豊雲(ほううん)も死去すると、わずか6歳にして家元を継いだ。10歳から人前でいけばなを披露するが、本格的な活動は2010年、甲南大学を卒業してからだ。国内158支部、海外57支部、30万人を超える会員を束ねる。
「家元」の仕事は多岐にわたる。花展を指揮するディレクターであり、技能を広める伝承者であり、新しい表現手法に挑戦するアーティストでもある。
「責任は感じるけれど、やっぱり花をいけるのは楽しい。それが一番です」
写真:外山俊樹 ライター:小野美由紀

伝え、壊す 華道に新風 いけばな小原流五世家元
小原宏貴
1988年3月26日生まれ

 床の間いっぱいに、松が伸びやかに広がる。中心には空間を切り裂くように立つバナナの茎。
「えっ! バナナ?」
 意表を突く組み合わせに、思わず声が漏れた。この作品をつくったのは、いけばな小原流の五世家元、小原宏貴(おはらひろき)だ。
 神戸市の御影で生まれ育った。父の夏樹が42歳の若さで急逝(のちに四世を追贈)。1995年、三世の祖父、豊雲(ほううん)も死去すると、わずか6歳にして家元を継いだ。10歳から人前でいけばなを披露するが、本格的な活動は2010年、甲南大学を卒業してからだ。国内158支部、海外57支部、30万人を超える会員を束ねる。
「家元」の仕事は多岐にわたる。花展を指揮するディレクターであり、技能を広める伝承者であり、新しい表現手法に挑戦するアーティストでもある。
「責任は感じるけれど、やっぱり花をいけるのは楽しい。それが一番です」 写真:外山俊樹 ライター:小野美由紀