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「試用レポート」に関する記事一覧

市川ソフトラボラトリー SILKYPIX Developer Studio Pro7
市川ソフトラボラトリー SILKYPIX Developer Studio Pro7 部分編集に対応した国産RAW現像ソフト  シルキーピックスは、各カメラメーカーのRAWデータを現像・編集できるだけでなくJPEGやTIFFデータにも対応したソフトだ。最新のPro7では、部分処理機能を搭載した。また、画像処理をするうえでとても重要な機能をいくつか新搭載・改良した。  今回、現像エンジンを改良したことにより、ハイライト部における色再現性と階調性が向上し、現像処理の段階でダイナミックレンジを広げることができるようになっている。また、Pro7で新たに搭載された「円形フィルタ」や「段階補正フィルタ」では、部分的な処理と範囲を指定した処理ができるようになった。  例えば明暗差の大きい被写体で、暗い部分だけを明るくするといったことが可能になる。円形フィルタでは、文字どおり円で囲った範囲を、段階補正フィルタでは、3本の線で領域を指定できる。調整できる項目はどちらも変わらない。特に円形フィルタは、その大きさはもちろんのこと楕円形に変形させたり角度を変えたりでき、また複数設けられる。
カシオ計算機 EXILIM EX-FR100
カシオ計算機 EXILIM EX-FR100 分離・合体カメラの上位機は高画質・広角  カメラ本体と液晶モニター付きコントローラーが分離式の、アウトドア向け防水・防塵デジタルカメラだ。第1弾のFR10と比べて、タッチ式の液晶画面が2型から3型へと大きくなり、レンズも21m相当から16m相当へと広角化。また、歩きながらでもブレの少ないインターバル撮影が可能となるような機能強化もされている。その一方で有効画素数は1400万画素から1020万画素(1200万画素で保存される)へとスペックダウン。ただし、FR10では、その高画素がアラを目立たせる弱点でもあったので、これも機能改善といえる。クリップやベルトで固定してインターバル撮影を楽しむといった使い方は特に変わりはないが、使ってみれば全く別物だ。  インターバル撮影で使えば真価を発揮するが、他に使い道は実用上皆無といったデジタルガジェットのFR10とは違い、このFR100は超広角の単焦点のデジタルカメラとして普通に成立している。描写も露出も撮影条件にかかわらず安定して、とにかく何も考えずにシャッターを押すだけで気持ちよく写る。  単焦点で超広角の「カメラ」として評価できる。
【連載】 「パーフェクトブルー Tokyo Idol Portrait」
【連載】 「パーフェクトブルー Tokyo Idol Portrait」 写真家・小野啓が、自らの視点で選んだアイドルたちを活写。「あえて笑顔を撮影しない」というスタンスで、アイドルたちのリアルを写し撮る。 使用機材:ペンタックス67II、マミヤ7II・90mmF2.8、80mmF4L・フジPRO400H *  *  * 九十九ほたる(ネクロノマイドル)
レンズベビー コンポーザープロII エッジ50
レンズベビー コンポーザープロII エッジ50 表現に使える画質になったレンズベビー  自由雲台ふうな仕掛けで光軸を傾けられる鏡胴にレンズユニットの組み合わせでボケを自在に操るレンズベビーシリーズ。個性的なボケレンズと光軸傾けの組み合わせで「普通とは違う写真が楽しめる」、つまり普通の写真にはならないのが特徴だと思っていたが、今回のエッジ50は至って正統派なレンズだ。  同じ50mmの焦点距離でもF2.5のスウィート50は、普通に撮っても周辺に向かって流れるようなボケを演出するような(まともには撮れない)レンズなのだが、エッジ50は均質でクセのない描写で、目いっぱい光軸を傾けても余裕の感じられるイメージサークルの広さがある。レンズベビーのくせに(失礼)、どれだけ本気出してるんだよ!といった感じだ。  F値は3.2と控えめだが、その絞り開放のやや滲みを残した繊細な描写は魅力的でもあり、これがクラシックレンズならば確実に名玉の類い。この描写特性は、手持ち&マニュアルフォーカスというあいまいな条件でのティルト撮影との相性も悪くない。このあたりも、なかなか計算して作っている印象だ。光軸真っすぐを維持できれば常用レンズとしても魅力的。
【連載】 「パーフェクトブルー Tokyo Idol Portrait」
【連載】 「パーフェクトブルー Tokyo Idol Portrait」 写真家・小野啓が、自らの視点で選んだアイドルたちを活写。「あえて笑顔を撮影しない」というスタンスで、アイドルたちのリアルを写し撮る。 使用機材:ペンタックス67II、マミヤ7II・90mmF2.8、80mmF4L・フジPRO400H *  *  * 夜露ひな(ネクロノマイドル)
オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO ボディーと協調して強力に手ブレ補正する超望遠レンズ  オリンパスは本気で超望遠レンズから三脚を解放することを目指したのだろう。35mm判換算で600mm相当になる画角となれば手持ち撮影は無茶だろうと当初は考えていたが、この300mmレンズを使った結果は、よいほうに完全に予想が覆された。  特に手ブレ補正の利きは長焦点レンズでこれほど見事な補正効果を実感したことはなく、また300mmの焦点距離でこれだけの高画質のレンズには出合ったことはないと断言できる。

この人と一緒に考える

リコーイメージング HD PENTAX-D FA645 35mmF3.5AL IF
リコーイメージング HD PENTAX-D FA645 35mmF3.5AL IF 小型・軽量の645用超広角レンズ  ペンタックス645マウント用の最新単焦点広角レンズにして、なぜかボディー内AF(レンズにモーターは内蔵しない)を採用、しかも絞り環も存在するという不思議なレンズの登場である。  同じスペックのレンズはMF時代からの3代目になる。デジタル時代に対応した光学設計だが、イメージサークルはフィルム6×4.5㌢判のフルサイズをカバーし、しかも絞り環があり、ペンタックス645N/N IIでもAFは駆動し、フィルムでも快適に使えるレンズなのだ。
アップル iPad Pro
アップル iPad Pro ペン対応最新モデルはレタッチ向き  iPad Proは新しいタブレットだ。iPadの上位モデルというよりは、派生モデルといったほうがいい。いちばんの特徴は大きいこと。ほぼA4サイズで重さが713g(Wi-Fiモデル)の硬い板だ。  ディスプレーは12.9型で、モバイル向けノートパソコンと同等の大きさ、2732×2048ドット表示ですごく細かい。画素数にすると560万画素相当。電子書籍端末にも便利だが、そのためだけに購入するにはぜいたくすぎる。むしろ、「何でも描けるデジタル画板」という特性をより生かしたい。別売のApple Pencilの書き味は非常にリアルで、線の強弱もつけられ、アプリによってさまざまな画材になる。
アップル iPhone 6s / iPhone 6s Plus
アップル iPhone 6s / iPhone 6s Plus 1200万画素になってより奇麗に手軽に  いちばん使われているデジタルカメラと数年前からいわれているのがiPhoneだ。最新のiPhone 6sと6s Plusの画素数は1200万画素。センサーサイズは非公開だが、画素ピッチ(1.22マイクロメートル)から考えると画質的には1/2.3型撮像素子のコンパクトと同等レベル。感度を抑える方向のAEなので、被写体ブレはおきやすいが、そのぶんクオリティーを維持しているのはスマートフォンらしい。
富士フイルム フジノン テレコンバーター XF1.4X TC WR
富士フイルム フジノン テレコンバーター XF1.4X TC WR Xシリーズ用初のテレコンバーター  テレコンバーターはレンズとボディーの間に装着することでレンズの焦点距離を伸ばすアクセサリーだ。今回の製品は、焦点距離を1.4倍に拡大する。現時点で対応するXF50-140mmF2.8 R LM OIS WR装着時には70~196mm(35mm判換算で107~299mm相当の画角)の超望遠ズームとして使える。露光倍数は2倍なので、開放F値はF4相当になる。  XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRと組み合わせて使うことはあらかじめ考慮されており、このため性能面に関しては信頼のおけるものだ。ただし、マスターレンズに大きく入り込む設計なので、ほとんどのレンズには取りつけることすらできない。今後対応レンズが増えたとしても、限られた望遠レンズのみになるだろう。オリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROとED 300mm F4 PRO(開発発表のみ未発売)専用の、M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14と用途的にはよく似たコンセプトの製品だ。ミラーレス機用のテレコンバーターは汎用のものを作るのは現時点では難しいようだが、今後はぜひ挑戦してもらいたい。

特集special feature

    ソニー α7S II
    ソニー α7S II 高感度番長の最新モデル  フルサイズの撮像素子を搭載したミラーレスα7シリーズの最新モデルだ。撮像素子はα7Sから変わっていないが、ボディーが最新のものになり、4K動画の記録に対応した。 グリップ感やダイヤル類の操作感が先行するα7II/α7RIIのIIシリーズと共通になり使いやすいが、それと引き換えにα7初代シリーズが醸していたメカニカルで実験機的な雰囲気は後退したといえなくもない。カメラとして扱いやすくなっていることに文句を言うのも変だが、好みによっては、適度な使いにくさも使用感のエッセンスになることもある。
    リコーイメージング HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR
    リコーイメージング HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR 秒読み開始! フルサイズ対応の大口径標準ズーム  35mm判対応の標準ズームである。同社が来春発売と公表している現在開発中のフルサイズの撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラに先駆けての登場だ。ペンタックスの開放F2.8大口径のフルサイズ対応標準ズームレンズといえば、1994年に発売されたPENTAX FA★ 28-70mm F2.8 ALまでさかのぼることになる。  本レンズの絞りリングをなくした外観、超音波モーターの搭載、防滴構造の採用など両者の違いに時代の開きを感じる。大口径標準ズーム、久しぶりの登場である。  ワイド端は24mmになったが、大きさや重さはFA★28-70mm F2.8ALと同程度で、大口径標準ズームとしてはコンパクトにまとめている。とはいえ、現行のAPS-Cサイズのデジタル一眼レフにつければ37~107mm相当で、ワイド側が37mm止まりとなると少々抵抗を感じる。やはりフルサイズのカメラで使いたいズームレンズだ。  重量級のレンズだが、AF作動はスムーズである。MFへの移行もクイックシフト・フォーカス・システムにより、切り替え操作不要で対応できる。このあたりの仕様は他の現行レンズと変わることなく、安定しており、使用感は良好だ。
    トラベル三脚VEO(ヴィオ)体験会 in よこはま動物園ズーラシア
    トラベル三脚VEO(ヴィオ)体験会 in よこはま動物園ズーラシア 軽量でコンパクトなトラベル三脚VEO(ヴィオ)で動物を撮影!●204ABモデルに自前のカメラを装着  アサヒカメラ.netは12月2日、バンガード協賛の下、「トラベル三脚VEO(ヴィオ)体験会」を実施した。今回はフォトグラファーの山田美幸さんを講師に迎え、よこはま動物園ズーラシアで三脚を使った動物写真の撮影に挑む。この日は薄曇りとあいにくの天気だったが、山田先生のユーモアかつ的確なアドバイスにより、撮影会は終始なごやかな雰囲気で進んだ。
    シグマ 20mm F1.4 DG HSM | Art
    シグマ 20mm F1.4 DG HSM | Art 超広角でも大口径レンズ  フルサイズ対応の一眼レフ用の20mm超広角レンズとして、世界初の開放F1.4という大口径を実現した意欲的なレンズがシグマから登場した。  フルサイズ対応のシグマの開放F1.4の単焦点レンズは、これで20、24、35、50、85mmの計5本になる。同様のスペックのレンズとしては、ライカMマウントにズミルックスM f1.4/21㎜ ASPH.があるが、バックフォーカスに余裕が必要な一眼レフ用のレンズでは従来、実現は難しい明るさとされてきた。シグマがすごいのは、それを実現しただけでなく、特殊なレンズに位置づけず税別価格15万円と抑えてきたことだ。ちなみにライカカメラのズミルックスは、実売で92万8800円だ。  本レンズもシグマの高級プロダクトラインであるArtラインシリーズに属し、性能面はもとよりレンズの外装のデザインや作り込みもしっかりしている。
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